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介護の未経験者が「不安なこと」、介護経験者が「実際に困ったこと」とは?

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2019/08/17 11:00

 親の介護をどうするか、自分が介護を受ける立場になったらどうしてほしいのか。アクサ生命が行った介護に関する調査で、親と子、介護の経験者と未経験者で意識の違いが浮き彫りになった。

介護に関する親子の意識

 アクサ生命は、親を持つ40歳~59歳の男女と、子どもがいて介護された経験がない60歳~79歳の男女を対象に、「介護に関する親と子の意識調査2019」をインターネットリサーチで実施。1,000名の有効サンプルを集計した結果をまとめた。

 40代・50代で、親の介護経験がない人(250名)に、自分の親は、何歳から介護が必要になると思うか聞いたところ、「76歳~80歳」(34.0%)や「86歳~90歳」(30.8%)に回答が集まり、平均年齢は84歳となった。

 また、40代・50代で、親の介護経験がない人のうち、就労意向のある人(244名)に、「何歳まで働きたいか」聞いたところ、「56歳~60歳」(26.6%)に最も多くの回答が集まったが、「61歳~65歳」(23.4%)や「66歳~70歳」(22.1%)との回答も多く、60歳超(「61歳~65歳」から「81歳以上」までの合計)との答えは63.1%。就労希望年齢の平均は67歳となった。

介護と仕事、両方こなす期間は長期化

 就労意向があり、父親または母親を持つ244名(父親を持つ人は148名、母親を持つ人は230名)について、親の想定介護期間と自分の就労期間が重なることが予想される人の割合をみると、父親の介護の場合では93.9%、母親の介護の場合では83.1%となった。

 同調査では、親の介護について、「自分の親が何歳から介護が必要になると思うか」という介護開始の予想年齢と、「自身は何歳まで働きたいか」という就労に関する希望年齢を聞き、予想される「介護と就労の両立期間」を出している。

 父親の介護期間と自分の就労期間が重なることが予想される人(139名)について、それぞれの期間が重なる年数を「介護と就労の両立期間」と想定した場合、平均年数は14.0年。一方、母親の介護期間と自分の就労期間が重なることが予想される人(191名)については、平均年数が12.0年となった。

 就労期間が長期化する中で、親の介護と自分の就労が重なる期間が今後ますます長期化することが予想される。

介護を受ける場所はどこ?

 40代・50代で、親の介護経験がない人(250名)に、自分の親が要介護状態になったら、どこで介護を受けてほしいと思うか聞いたところ、「介護施設(老人ホームなど)」(38.4%)が最も高く、次いで、「親の自宅」(32.4%)、「医療施設(病院など)」(8.4%)となった。

 他方、60代・70代(500名)の親世代に、自身が要介護状態になったら、どこで介護を受けたいと思うか聞いたところ、「(自身の)自宅」(36.4%)が最も高く、次いで、「介護施設(老人ホームなど)」(34.0%)、「医療施設(病院など)」(13.4%)となった。

 では、自身の介護場所として「自宅」を希望しながら、子どもから「介護施設」の利用を勧められたとしたら、どのように感じるのだろうか。

 60代・70代で、自身が要介護状態になったときに「自宅での介護を望む」人(184名)に、もし、子どもから介護場所として介護施設(老人ホームなど)を提案されたら、どのように感じるか」聞いたところ、「自宅や家族と離れるのは寂しい」(83.2%)と「迷惑をかけてしまうので仕方がない」(82.6%)が8割超。また、「介護施設を利用してもいい」は59.2%だった。

 続いて、40代・50代の子世代で、親の介護経験がない人(250名)に、自分の親が要介護状態になったら、誰が介護するのがよいと思うか聞いたところ、「自分(自分自身)」(57.2%)が最も高く、次いで、「介護サービスの職員」(36.0%)、「自分の兄弟姉妹」(30.4%)となり、親の介護は自分の役割と考えている人が半数を超えている。

 他方、60代・70代(500名)の親世代に、自身が要介護状態になったら、誰に介護してほしいと思うか聞いたところ、「介護サービスの職員」(49.6%)が最も高く、次いで、「配偶者」(41.2%)、「子ども」(24.6%)となっている。

 「介護サービスの職員」を希望する割合が「配偶者」「子ども」の割合を上回っており、とりわけ「子ども」よりも「配偶者」に介護してほしいという割合が高く、「子どもに迷惑をかけたくない」という親世代の心中がうかがえる結果となった。

子どもにしてほしいこと

 60代・70代で、自身が要介護状態になったときに、子どもに介護してほしい人(123名)に、自身の子どもに望む介護の内容を聞いたところ、「話し相手になる」(77.2%)が最も高く、次いで、「買い物(食品や日用品など)」(62.6%)、「病院や介護施設への送迎」(61.8%)。

 男女別にみると、「話し相手になる」(男性86.4%、女性72.2%)は男性のほうが女性よりも14.2ポイント高くなっているが、以下の3つは女性のほうが軒並み15ポイント以上高くなっている。

「買い物(食品や日用品など)」(男性50.0%<女性69.6%、19.6ポイント差)
「お金の管理」(男性25.0%<女性43.0%、18.0ポイント差)
「家事(洗濯・掃除など)」(男性38.6%<女性54.4%、15.8ポイント差)

 親世代の女性は、介護状態を想定したとき、男性に比べ「買い物(食品や日用品など)」や「家事」のことを気にかけている様子がうかがえる。

未経験者が「不安なこと」と介護経験者が「実際に困ったこと」

 40代・50代の子世代で、親の介護経験がない人(250名)に、親の介護について不安に思うことを聞いたところ、「介護費用」(54.4%)が最も高く、次いで、「自分の仕事への影響」(44.4%)、「自分の精神状態」(36.4%)、「介護場所・設備」(36.0%)、「自分の健康状態」(35.6%)となった。

 男女別にみると、「自分の仕事への影響」(男性56.0%、女性32.8%)は男性のほうが大幅に高くなっている。一方、「自分の健康状態」(男性25.6%、女性45.6%)については女性のほうが大幅に高くなっている。

 40代・50代の子世代で、親の介護経験がある人(250名)に、実際に親の介護で困ったのはどのようなことか聞いたところ、「自分の精神的な負担」(62.0%)が最も高く、次いで、「自分の仕事への影響」(53.6%)、「自分の健康・体力」(50.8%)、「自分の自由時間の減少」(50.0%)、「介護費用」(33.6%)となった。

 男女別にみると、「自分の家事・育児への影響」(男性14.4%、女性40.0%)は女性のほうが高くなっている。

経験者が考える、介護準備で大切なこと

 40代・50代の子世代で、親の介護経験がある人(250名)に、親の介護準備に関する内容について、それぞれどのくらい大切だと思うか聞いたところ、以下のように軒並み9割半を超えている。

【介護に対する心の準備】99.2%
【介護に関する情報収集】98.8%
【介護費用の見積もり】97.6%
【介護開始後の自分の就業について考えること】96.0%
【介護開始後の自分や家族のライフスタイルについて考えること】97.6%
【介護資金の準備】97.2%

 また、40代・50代では、自分が親の介護を担うのがよいという回答が6割近くとなった。

 では、親の介護について、具体的に準備している人はどのくらいいるのだろうか。40代・50代で、親の介護経験がない人(250名)に、介護に対する準備の状況を聞いた。それぞれの項目について「している」の割合をまとめると、以下のようになった。

【介護費用の見積もり】5.2%
【介護資金の準備】10.4%
【介護に関する情報収集】13.2%
【介護開始後の自分の就業について考えること】13.2%
【介護開始後の自分や家族のライフスタイルについて考えること】18.0%
【介護に対する心の準備】24.8%

 介護資金の準備は1割、介護費用の見積もりは1割未満といずれも低い割合になっている。

 親の介護を自分で担いたいと考える40代・50代が多数派となったものの、親の介護に対して具体的な準備ができている人は少なく、介護を自分事としてイメージできていない人が多いことがうかがえる結果となった。

【調査概要】
調査タイトル:「介護に関する親と子の意識調査2019」
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする親が存命している歳~59歳の男女と、子どもがいて介護された経験がない60歳~79歳の男女
調査期間:2019年7月10日~7月12日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から以下のように抽出)
40代・50代で親が存命し、親の介護をした経験がない人250名
40代・50代で親が存命し、親の介護をした経験がある人250名
60代・70代で子どもがおり、介護された経験がない人500名
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

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