MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

現金・クレカ・非接触型・QRコードのうち、決済がいちばん速いのは?【JCB調べ】

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019/09/02 10:00

 JCBは、現金、クレジットカード、非接触型、QRコードの4つの決済方法について、決済速度に関する実証実験を行った。

 JCBは、今年10月の消費増税および、キャッシュレス・消費者還元制度の施行に伴い、以下4つの決済方法に関して、決済速度に関する実証実験を行った。

・現金
・クレジットカード(サインレス)
・非接触型(QUICPay)
・QRコード

 実験では、レジ会計において、「レジ担当者の金額口頭提示」から「商品・レシートのお渡し」までを一会計として計測している。はじめに、実験の被験者100名を、25名ずつ現金、クレジットカード、非接触型(QUICPay)、QRコードの4つの決済方法で組分けし、商品購入までにかかる時間にどれだけ差があるかを計測した。以下の表は、各決済方法の被験者ごとの計測データをまとめたもの。

 以下のグラフは、決済手段ごとの実際の決済速度の平均値で、非接触型が8秒、クレジットカードが12秒、QRコードが17秒、現金が28秒という結果になった。

現金、クレジットカード(サインレス)、非接触型(QUICPay)、QRコードの決済速度の差。グラフ横の数値は各決済方法を用いた場合の決済時間の最小値・最大値を示している。

現金、クレジットカード(サインレス)、非接触型(QUICPay)、QRコードの決済速度の差。
グラフ横の数値は各決済方法を用いた場合の決済時間の最小値・最大値を示している。

 JCBは、実験によって導かれた各決済速度の差をもとに、どのような効率化につながるのか試算した。まず、普段の買い物で決済方法を完全にキャッシュレスへ移行すると、自由に使える時間が年間約3時間増加する(計算式は※1を参照)。

 また、会計(レジ)担当者の労働量について試算したところ、1日の会計(レジ)業務において、消費者の半数がキャッシュレスで支払いをすると、従業員1人あたりの労働時間は約2時間減少。消費者すべてがキャッシュレスで支払いをすると、労働時間は約4時間減少する(※2)。

 JCBは最後に、日本経済への影響も試算。消費者が現金払いを続けると、日本全体では1日約22億円分(※3)、年間で約8000億円分の時間をロスすることになる。一方、決済手段を完全にキャッシュレスへ移行することによって時間が創出され、それを労働に充てた場合は、1人あたり年間約12,000円相当の価値となる可能性があると分析している(※4)。

※1 現金とキャッシュレス決済速度の差(16秒)×日本人の1日あたりの平均買物回数(1.7回)×365日=9,928秒→2.8時間(約3時間)

上記計算式における日本人の1日あたりの平均買物回数は、この実証実験にともない全国の20代~60代男女の1日あたりの平均買物回数を調査して算出し、1.65回(約1.7回)としている。

※2 1日のコンビニエンスストア来店数(848人、日本フランチャイズチェーン協会より)×現金とキャッシュレスの決済速度の差(16秒)=13,568秒→3.8時間(約4時間)

※3 日本の就業者数(6747万人、労働力調査より)×現金とキャッシュレスの決済速度の差(16秒)×日本人の1日あたりの平均買物回数(1.7回)×2(消費者側、店舗側のロス)=36.7億秒→101.9万時間(約100万時間)

日本人の平均給与(420万円、民間給与実態統計調査より)時給換算 → 4200000÷245(※7)÷8=2143円(約2150円)

1日の損失額 → 100万時間×2150円=21.5億円(22億円)

※4 8000億円÷6747万人=11,902円(約12,000円)

【実験概要】
実験名決済速度に関する実証実験
日時2019/7/22
対象者20~40代の男女(GMOリサーチ、ジャパンクラウドパネルより採用)
手段(1)現金、(2)クレジットカード(JCB)、(3)非接触型(QUICPay)、(4)QRコード(代表的なQR決済サービスより4種類を使用)
決済手段ごとに25名
※原則、「レジ担当者の金額口頭提示」から「商品・レシートのお渡し」までを一会計として計測

【関連記事】
JCB、「Apple Pay」「Google Pay」の利用で20%還元キャンペーン
年間400万件の電話を受けるJCB、「AIオペレーター」の導入を検討
PayPay、登録ユーザー数が1000万人に到達

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5