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「軽減税率」飲食料品の10%と8%の線引き、社員食堂は? ファストフードの食べ残しの持ち帰りは?

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2019/09/07 13:00

 10月の消費税率引き上げ時には軽減税率が導入されるものの、消費者の理解は進んでおらず、否定的に感じている人も多いようだ。

 株式会社ロコガイドは、同社が運営するチラシ・買い物情報サービスを利用する全国の20代から70代の生活者833名(男性195名、女性636名 、その他2名)を対象に、消費税率引き上げ前の買い物意識調査を実施し、その結果を8月22日に発表した。調査期間は8月6日から8月18日。

 10月1日から実施される消費税率の引き上げ時には、軽減税率制度が導入されるが、「内容まで理解している」と答えた人は39.9%にとどまり、「名前は知っている・聞いたことがある程度」が57.0%で過半数を占めたほか、「名前も聞いたことがない・知らない」と回答した人も3.1%いた。

 軽減税率制度についての印象を聞くと、肯定的な人は16.3%、否定的な人は30.5%で、「どちらとも言えない・わからない」と回答した人は53.2%だった。肯定的な人の意見には「贅沢品が増税される分には仕方がない」「家計の大部分を占めるものに適用されるのは非常にありがたい」などがあった。否定的な人の意見には「内容がわかりにくいし複雑」「お店で食べるか持って帰るか、その時によって気が変わる可能性があるのでややこしい」「対象条件が細かいので間違いが多くなりそう」などがあった。

 今回導入される軽減税率制度では、消費税率を10%(消費税率7.8%・地方消費税率2.2%)に引き上げるのに合わせ、一部の商品については消費税率が8%(消費税率6.24%・地方消費税率1.76%)のまま据え置かれる。軽減税率が適用されるのは、生活していくうえで欠かせない「飲食料品」と、定期購読している「新聞」だ。しかし、飲食料品については、酒類や外食、指定する場所に出向いて提供されるケータリングなどについては軽減税率が適用されないなど、線引きに迷うケースがありそうだ。

 国税庁が公開している「消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)」には、さまざまな事例が紹介されている。軽減税率の適用対象とならない「食事の提供」とは、飲食設備のある場所において飲食料品を飲食させるサービスの提供を指す。一方、ファストフードのテイクアウトなど「飲食料品を、持ち帰りのための容器に入れ、または包装を施して行う譲渡」は軽減税率の対象となる。

 事業者が行うサービスが「食事の提供」なのか「持ち帰り」になるのかは、提供を行う際に、利用者の意思確認をするなどの方法で判定するとされている。たとえば、店内で飲食する際の消費税率は10%だが、テイクアウトをすれば消費税率は8%。しかし、店内で飲食するのを前提に注文したものの食べきれず、残りを持ち帰った場合でも軽減税率は適用されない。つまり、その場で飲食するために提供されたものは、その時点で「食事の提供」に該当し、その後、持ち帰ることになったとしても、「飲食料品の譲渡」に該当せず、軽減税率の適用対象とはならない。

 飲料水についても、その線引きで迷うケースがある。例えば、水道水は炊事用や飲用など「飲食料品」として供給されるものと、風呂水や洗濯水など「生活用水」として供給されるものが混ざり合っているため消費税率は10%になる。しかし、水道水をペットボトルに入れて飲用水として提供する場合には、ミネラルウォーターと同様に軽減税率が適用されて8%になる。氷も同様で、保冷用に提供される氷の消費税率は10%だが、かき氷の氷や、飲み物に入れて提供される氷は「飲食料品」になり8%だ。

 また、栄養ドリンクには「医薬品」や「医薬部外品」として販売されているものがあり、それらは「医薬品等」になるため消費税率は10%だが、医薬品等に含まれない栄養ドリンクは「飲食料品」で消費税率は8%になる。

 国税庁はホームページで軽減税率のさまざまなケースについて公開している。不安な人は消費税率引き上げ前に確認をしておくのがよさそうだ。

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