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オークラ復活で注目の高級ホテル、国内4社の収支構造を徹底比較!

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 ホテルオークラは旧東京本館跡地に新たなホテルをオープン。春に来日したトランプ大統領の宿泊先はパレスホテル東京だった。これら高級ホテルの収支構造や従業員の年収に迫ってみよう。

ホテルオークラが9月にリニューアルオープン

 9月12日、ホテルオークラは東京本館跡地に新たなホテルを開業した。オフィスフロアも用意した「オークラプレステージタワー(41F)」と「オークラ へリテージウイング(17F)」の2棟で構成されており、名称も「The Okura Tokyo」と改めた。

 ホームページで公開している正月プラン(2泊3日、1名料金)は、プレステージが20万円超、ヘリテージは30万円超。超高級(高価格帯)ホテルである。

41階建てのオークラ プレステージタワー(撮影:筆者)
41階建てのオークラ プレステージタワー。
手前はオークラ ヘリテージウィング(撮影:筆者)

 港区虎ノ門、道を挟んでアメリカ大使館がある閑静なエリアにある同ホテルは、2015年8月に営業を終了し、その後、解体・着工を進めてきた。総投資額は1150億円である。同ホテルの土地簿価は420億円であり、建物などを含めた資産価値は1000億円を超すことが予想される。

 現在、ホテルそのものの資産価値が最も高いのは、ニュー・オータニが運営する千代田区紀尾井町の「ホテルニューオータニ(東京)」。資産価値は1302億円(うち土地1040億円)であり、「The Okura Tokyo」は、それに並ぶといっていいだろう。

帝国ホテルとパレスホテルを比較

 こうした動きが、外資系に押され気味の現状を変えるきっかけになるのだろうか。まずは日本を代表する高級ホテルの現状を把握しておこう。宿泊人数やレストラン・宴会場利用者などを開示している帝国ホテルとパレスホテルで確認してみる。

帝国ホテルの概要

 まずは帝国ホテルから。帝国ホテルが運営している「帝国ホテル東京本社」は、2019年3月期においては765室を備えており、利用率は8割を超す。1日平均宿泊者は1177人。日本人と外国人の比率は53対47である。平均単価は3万6045円(前年同期比241円増)だった。

 1日のレストラン利用者4565人と宴会利用者1873人を加えると、1日の合計ホテル利用客は7615人である。ちょっとした町の人口を上回る。

 2018年3月期と比較すると宿泊客もレストラン利用客も伸びているが、宴会利用客は1日平均で45人、年間では1.6万人の減少である。単価の上昇で売上高は伸びているようだが、ウエディングを含めて宴会の低迷は続いていると見ていいだろう。

 帝国ホテル東京本社の土地の多くは国有地の賃借であることから、ホテルそのものの資産価値は約100億円。ホテル運営に携わる従業員とパートはおよそ2000人である。

パレスホテル東京の概要

 一方、パレスホテルが手がけている「パレスホテル東京」の2018年12月期の客室数は237室、1日平均宿泊者数は374人である。客室数・宿泊者数とも、帝国ホテルの3割規模。ただし、外国人宿泊者の割合は65%。日本人宿泊者のほうが多い帝国ホテルとは対照的だ。

 1日平均のレストラン利用者は1699人、宴会利用者は784人である(2018年12月期)。2017年12月期と比べるとレストラン利用者は232人の増加、宴会利用者は18人の減である。


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