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マイクロファイナンスの五常・アンド・カンパニーが42億円の資金調達、アジアでの事業展開を加速

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2019/10/22 08:00

 五常・アンド・カンパニーは、42.2億円のシリーズC資金調達を完了。アジアにおけるマイクロファイナンス事業を加速させ、顧客の返済履歴などをもとに精度の高いクレジットスコアリングモデルの開発にも着手する。

 マイクロファイナンスは、低所得者層や小規模事業者向けに融資や預金などの金融サービスを提供するもの。2006年にバングラデシュでグラミン銀行を立ち上げたムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことを契機に大きな注目が集まるようになった。

 2014年7月に設立された五常・アンド・カンパニーは創業以来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成長させてきた。2019年4月から6月の四半期連結売上は10億円。融資総額は200億円を超え、2017年度から連結黒字化している。

インド・ウッタル・プラデーシュ州で、指紋認証送金を行なっているところ
インド・ウッタル・プラデーシュ州で、指紋認証送金を行なっているところ

 2019年9月末時点の顧客数は45万人、インド・カンボジア・スリランカ・ミャンマーにおけるグループ全体の従業員数は2,500名を超え、2030年までに50か国で1億人に金融サービスを提供することを目指している。

 五常・アンド・カンパニーは9月末にシリーズCのファイナルクローズを完了。このラウンドでの調達総額は42.2億円、累計の資本調達額は76億円となった。シリーズCのリード投資家は既存株主の第一生命。9月末に実施したファイナルクローズではDIMENSION、アイザワ・インベストメンツ、SBIインベストメント、15th Rock Venturesが株主に加わった。

 この資金調達によって、マイクロファイナンスのオペレーションを改善するためのテクノロジー投資とアジア地域における拠点拡大を進める。今後数年はインドネシアやフィリピンをはじめとするアジア市場での事業展開を計画しており、アジア市場の次は東欧やアフリカ、ラテンアメリカへの進出も視野に入れている。

 また、同社は現時点で45万人の顧客の返済履歴、ベースラインデータ、家計情報を収集しており、今後はより精度の高いクレジットスコアリングモデルの開発をはじめ、新興国の低・中間所得者層の顧客データベースを保有する強みを生かした事業を展開していく。

※文中のKPIと財務数値は、インドの子会社化予定グループ会社を含み、監査前の数値。

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