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堅調な米株式市場と景気減速への懸念、注目指標の見方と現状

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2019/11/05 12:00

 米国株式市場でS&P 500が市場最高値を更新する一方で、景気減速への懸念があります。今回は3つの注目指標、米国の失業率、在庫循環、そして中央銀行の保有資産をチェックします。

世界経済の行方を占う、3つの指標をチェック

 米中貿易摩擦懸念の後退やFRBの3回連続となる利下げによって、米国株式市場ではS&P 500が史上最高値を更新するなど強さを堅持しています。一方で、リーマンショックからすでに10年が過ぎ、世界的な景気減速を懸念する声が高まっているのも事実です。

 近い将来、大きく経済情勢が変わることも想定しておいたほうがよいかもしれません。公的機関などから発表される経済指標には、注目しておいたほうがよいでしょう。本稿では以下の3つの指標を取り上げ、その見方と現在の状況についてご紹介します。

 1. 米国の失業率
 2. 米国の在庫循環
 3. 日米欧の中央銀行の保有資産

1. 米国の失業率

 一般に、景気拡大期には雇用環境が改善し、失業率は低下します。反対に景気低迷期は雇用環境が悪化し、失業率は上昇します。次の図は米国の失業率、失業率の5か月の移動平均、NYダウ平均株価の月次データです。

 長期的な視点で見た場合、米国の株式相場は米国の失業率と反対に動く傾向があり、失業率が低下傾向にあるとき、株価は上昇傾向にあり、失業率の低下傾向が止まり、失業率の移動平均が横ばいから上昇傾向になると株価は下落していたことがわかります。

 10月に発表された9月の失業率は3.5%と8月(3.7%)から改善し、1995年以降最低水準の値となっています。トレンドで見ても下落基調が続いており、雇用環境では依然として米国経済の強さを示しています。


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著者プロフィール

  • 多田 幸大(タダ コウダイ)

    eワラント証券株式会社 投資情報室長

    一橋大学法学部卒業。事業会社で法人営業に従事した後、2016年にeワラント証券に入社。
    投資初心者にもわかりやすくをモットーにレポート執筆やセミナー講演を行っている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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