MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

MUFG、セキュリティトークンの研究コンソーシアム設立、21社が参画

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019/11/08 08:00

 三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ銀行は「ST研究コンソーシアム」を設立し、ブロックチェーンを活用した次世代金融取引サービス「Progmat」の開発に取り組む。

「ST(Security Token)研究コンソーシアム」設立

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社である三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ銀行と共に、ブロックチェーン技術を活用して証券決済・資金決済の一元的な自動執行を可能にしつつ、投資家の権利保全も実現する基盤「Progmat(プログマ)」の提供を目指し、11月6日に「ST(SecurityToken)研究コンソーシアム」を設立した。

 近年、暗号資産の流通拡大や、ICO(Initial Coin Offering)の登場など、情報通信技術の進展にともない、金融取引手法も多様化している。国内では2019年5月に「情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律」が成立し、暗号資産に関連する規制の整備や電子記録移転権利(以下、Security Token)の根拠法の明確化などが図られている。

 三菱UFJ信託銀行は、2017年から暗号資産などのデジタルアセットに係るカストディ、クリアリング、エスクローに係る基盤研究および日本国内での特許出願を継続し、Security Tokenを適切に管理するための基盤・体制構築の検討を進めてきた。

 「ST研究コンソーシアム」は、資金調達・投資検討、アレンジ・媒介検討、技術協力・決済検討の立場ごとに知見を共有しながら検討を行う。協力企業は全21社。

 「コンソーシアム事務局」は、このサービスの提供者となる三菱UFJ信託銀行が、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と三菱UFJ銀行の2社と連携して運営する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は法人向けを中心とした媒介者としてネットワークへの参画を、三菱UFJ銀行は本サービスを活用した将来的な商品組成検討を中心に担う。

ブロックチェーンを使った金融取引基盤「Progmat」

 ブロックチェーンを使った金融取引基盤は「Progmat(プログマ)」は、金融の仕組みの抜本的な変革を可能にするプラットフォームを提供。Security TokenとSmart Contractとを組み合わせ、将来的に社会実装が見込まれる外部のProgrammable Moneyとの連携によって、金融取引をプログラムベースで稼動可能にする。

 これによって、1つのプラットフォーム上で社債や証券化商品など、さまざまな金融商品を取扱い、24時間365日、専用端末不要で、小口の個人投資家や海外投資家を含めた誰とでも資金調達や運用を可能としていくことを目指している。

 また、現行のトークン化による資金調達における課題の1つである、カウンターパーティリスクを極小化できるよう、ブロックチェーン基盤に信託を組み合わせ、投資家の権利を保全できる仕組みも構築する。

 具体的には、現行の社債、または裏付資産に係る信託受益権の権利保有者についての原簿情報をブロックチェーン上に保持し、権利の移転が生じる都度、原簿情報が自動で更新され、法的にも権利を主張可能な状態になる。

 発行時に各証券に関する情報はすべてプログラム化され、期中利払や償還に伴う資金の移動も自動で実行される。証券の権利移転と同時、かつ自動で資金決済を行うために、本サービスは異なるブロックチェーン上のトークン同士を、第三者を介すことなく交換可能にすることを目指す。

【関連記事】
証券5社「日本STO協会」設立、新たな資金調達手法「セキュリティトークンオファリング」の健全な発展を目指す
企業のメインバンク1位は7年連続「三菱UFJ銀行」、「ふくおかFG」の台頭など業界再編が加速
MUFGが新たに200億円ファンド設立、フィンテックスタートアップと協業強化

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5