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無料の決済サービスの台頭などで、邦銀は2025年までに200億ドルの決済収益を失う恐れ

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2019/11/14 10:00

 アクセンチュアは、邦銀は2025年までに200億ドルの決済収益を失う恐れがあるとの調査結果を発表した。

 アクセンチュアは、「Payments Pulse Survey: Two Ways To Win(ペイメント・パルス・サーベイ:勝つための2つの方法)」という調査レポートを発表。デジタル決済の拡大やノンバンク企業との競争による決済手法やサービスの多様化によって、邦銀は2025年までに決済収益全体の28%に相当する200億ドルが今後失われる可能性があるとしている。

 この調査によると、今後、日本国内の決済収益は年率2.6%で成長し、2019年の720億ドルから2025年には850億ドルまで拡大すると予測。120億ドル規模の新たな決済収益市場で確実にシェアを獲得するためには、銀行は最新のテクノロジーを導入して革新的なビジネスモデルを早急に構築し、顧客への付加価値の高いサービス提供に重点的に取り組んでいくことが求められると指摘する。

 一方、グローバル決済収益は2025年には2兆ドルを超えるまでに拡大し、銀行にとって5,000億ドル規模の新たなビジネスチャンスが生み出されると予想している。

 この調査では、今後6年間で邦銀のカード取引や手数料による収益が一層圧迫され、決済業務による収益の21.1%が手数料無料の決済サービスによって失われる可能性があることを指摘。さらに、決済がモバイルアプリやデバイス上の「デジタル・ウォレット」の中で完結する決済分野でノンバンク企業と競争することによって、邦銀は収益の3.7%を失う可能性があることにも言及している。

 資金決済や送金がリアルタイムで行われる即時決済の台頭によって、銀行のカード決済による収益はほぼゼロに等しくなるため、さらに決済収益の3.4%が失われる可能性もあると予測している。すでに2015年から2018年までの間に、グローバルにおける法人顧客のクレジットカード取引による収益は33%減と大幅に落ち込んでおり、消費者向けでもデビットカードでは15%近く、クレジットカードでは12%近く、収益が減少している。

 調査対象となったグローバルの銀行幹部のうち71%が「決済が無料化している」ことに同意し、73%が「決済のほとんどがすでにデジタルで完結している、もしくは今後12か月以内にそうなるだろう」と回答。また、78%の幹部が「決済はすでに即時決済になっている、もしくは今後12か月以内に即時決済になるだろう」と回答している。

 銀行にとっての最優先課題は「リテール決済取引におけるセキュリティの構築」との回答は18%。高速でシームレスな決済フローのためにコアシステムに導入する必要のある重要なプラットフォーム・テクノロジーとして、22%の回答者が「人工知能(AI)、ロボティクス、機械学習、革新的なペイメント・ハブ」を挙げている。

【調査概要】
「Accenture Global Payments Pulse Survey 2019(アクセンチュア・グローバル・ペイメント・パルス・サーベイ2019)」は、以下の22か国の大手銀行のリテールおよびコーポレート決済担当幹部240人を対象にしたアンケート調査結果を基に作成。

日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国および香港、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、マレーシア、メキシコ、ノルウェー、シンガポール、スぺイン、スウェーデン、タイ、UAE、英国、米国)
調査期間:2019年2月14日~3月10日
調査手法:オンライン
※95%の信頼水準の中央値における総合誤差範囲は±1.55%

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