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整骨院やマッサージ、高齢者を中心にリピーター増も競争激化で倒産増加

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2019/11/23 13:00

 整骨院・療術・マッサージ業者の新規出店が増えており、市場は活性化。しかし、競争激化で倒産に至るケースも増えているようだ。

 厚生労働省が9月4日に発表した「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、平成30年末現在の「あん摩マッサージ指圧師」は、前回調査時の平成28年末比2.3%増の11万8,916人となり、平成20年末の10万1,913人から増加傾向にある。

 また、「はり師」は同5.0%増の12万1,757人、「きゅう師」は同5.0%増の11万9,796人、「柔道整復師」は同7.2%増の7万3,017人となり、それぞれ平成20年末から大きく増加した。

 施術所の数を見ると、「あん摩、マッサージ及び指圧を行う施術所」は平成28年末比1.2%減の1万9,389カ所。他方、「はり及びきゅうを行う施術所」は同7.6%増の3万450カ所、「あん摩、マッサージ及び指圧、はり並びにきゅうを行う施術所」は同1.0%増の3万8,170カ所、「柔道整復の施術所」は同4.3%増の5万77カ所とそれぞれ増加している。

 そんな中、帝国データバンクは「整骨院・療術・マッサージ業者の経営実態調査」を実施し、その結果を11月11日に発表した。調査は同社の企業データファイル(10月時点)から、2018年度(2018年4月期~2019年3月期)決算の年収入高が判明した整骨院・療術・マッサージ業者2,090社を抽出して分析した。

 2,090社のうち、2016年度から2018年度まで3期連続で収入高が判明した1,888社の2018年度の収入高合計は、新規出店や高齢者を中心したリピーターの増加などが追い風となり、前年度比4.8%増の2,038億4,800万円となった。

 収入高の動向は、2017年度と2018年度決算の収入高が判明した1,997社のうち、2018年度に「増収」となった企業は17.8%、「減収」は12.4%、「横ばい」は69.8%となった。また、1,997社を収入高別に見ると「1億円未満」が1,656社で大半を占めた。

 2,090社を業歴別に見ると、「10年未満」が36.3%、「10~30年未満」が45.3%、「30~50年未満」が14.1%、「50~100年未満」が4.2%、「100年以上」が0.1%で、新規参入が相次いだ整骨院を中心に業歴が浅い企業の割合が多かった。従業員数別では「10人未満」が81.4%で大半を占め、「10人~100人未満」17.2%、「100人以上」1.3%となった。

 なお、整骨院・療術・マッサージ業者の倒産件数は2016年以降増加傾向にあり、2018年の倒産件数は85件で、2000年以降で最多となった。また、2019年の1月から10月の10カ月間ではすでに78件発生しており、「負債1,000万円~5,000万円未満」の小規模業者の倒産が目立っている。

 整骨院・療術・マッサージ業者は、高齢者の増加を背景に小規模事業者による新規出店が増えており、市場は拡大傾向にある。しかし、一部では競争の激化により倒産件数も増加傾向にあるようだ。

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