山口フィナンシャルグループは、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の3行の勘定系、情報系システムの顧客データを集約し「統合データベース」として、パブリッククラウド上に構築した。
統合データベースは日本マイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用。ブレインパッドが構築に協力している。パブリッククラウドの「PaaS(Platform as a Service:ソフトウェアの実行環境を提供するサービス)」を活用したデータ分析基盤の構築は、地銀で国内初の取り組みとなる。
この新たな環境の構築によって、従来はデータ分析の準備に1~2週間の期間がかかっていたものを、即時に社員自身が分析可能になる。また、全社員のデータ活用によるデータドリブン化、地域企業の活性化に向けた事業コンサルティングに活用する。
今後は、ブレインパッドのレコメンドエンジンを活用して、ユーザーニーズにマッチした商品レコメンドなどの展開も計画している。
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