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就職氷河期世代は「仕事を選べない世代」と考える人は6割超

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2020/01/25 11:00

 求人件数が増加傾向にある中、就職氷河期世代は非正規雇用経験率が高く、仕事を取り巻く環境に対する厳しい見方が明らかになった。

 ディップ株式会社は、運営する求人情報サイトに掲載された求人広告データをもとに「2019年12月度の正社員・契約社員の求人件数レポート」を作成し、1月14日に発表した。

 運営する求人サイトに掲載された12月の正社員・契約社員の求人件数は約3万3,000件で、前月比でプラス0.2%、前年同月比でプラス58.3%となり、前年同月比では20カ月連続で前年を上回った。

 職種別(大カテゴリ)では、「製造・技能の職業」が前年同月比でプラス177.7%、「販売の職業」が同プラス142.3%、「専門的職業」が同プラス115.4%、「建設の職業」が同プラス112.9%と大きく増加した。前年同月を下回ったのは「サービスの職業」の同マイナス1.1%、「教育の職業」の同マイナス9.7%など。

 注目されているのは、東京オリンピック・パラリンピックに向けて求人の増加が続いている「警備・車両誘導」で、求人件数は前年同月比プラス86.5%で推移。オリンピック対策としての求人募集は11月以降本格化してきたが、引き続き人材確保へ動く企業の増加が見込まれている。また、「アパレル・雑貨販売」は年末年始のクリアランスセールにむけて求人件数が増加し、同プラス256.4%と大きく増加した。店頭での接客スタッフの確保に苦戦している企業も多く、セールシーズン前の採用意欲の増加は今後も続くとみられる。

 一方、Indeed Japan株式会社は、高卒以上で現在学生ではない24歳以上60歳以下の男女対象に、就職氷河期世代を含む中高年層の仕事探しについての調査を実施。2,472名の回答をまとめ、1月15日に発表した。調査期間は2019年12月26日から27日。

 この調査では1987年から1992年に最終学歴を卒業した人を「バブル世代」、1993年から2004年に最終学歴を卒業した人を「就職氷河期世代」、2010年から2018年に最終学歴を卒業した人を「ゆとり世代」と定義している。

 最終学歴の学校卒業後に働いたことのある雇用形態を聞くと、「正社員」の雇用経験率はゆとり世代が71.4%で最も多く、バブル世代と就職氷河期世代の68.2%を上回った。「契約社員・嘱託」と「派遣社員」の雇用経験率はどちらも就職氷河期世代が最も多く、「契約社員・嘱託」が14.6%、「派遣社員」が14.2%だった。また、非正規雇用の経験率(契約社員・嘱託・派遣社員・パート・アルバイトのいずれかの経験がある割合)を見ると、就職氷河期世代が42.7%で最も多く、バブル世代と41.1%とゆとり世代の33.1%が続いた。

 仕事を取り巻く環境にどのようなイメージを持っているかを調べると、就職氷河期世代の66.3%が「仕事を選べない世代」と回答し、バブル世代(18.4%)とゆとり世代(23.7%)を大きく上回った。

 また、就職氷河期世代は52.0%が「キャリアアップしにくい世代」(バブル世代23.9%・ゆとり世代34.7%)と回答したほか、61.5%が「好きなことをしにくい世代」(バブル世代18.6%・ゆとり世代21.3%)、55.7%が「いろいろなことにチャレンジしにくい世代」(バブル世代19.8%・ゆとり世代21.4%)となっており、仕事を取り巻く環境に対する厳しい見解が浮き彫りになった。

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