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三菱UFJ銀行、配車アプリ「Grab」に783億円出資、スーパーアプリでの新たな金融サービス目指す

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2020/02/28 12:00

 三菱UFJ銀行は、東南アジアにおけるスーパーアプリ事業者大手Grabとの資本・業務提携を発表した。

 三菱UFJ銀行は2月25日、東南アジアにおけるスーパーアプリ事業者大手Grab Holdings Inc.(以下、Grab)との資本・業務提携を発表。三菱UFJ銀行は、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、Krungsri Finnovateと共に、Grab社へ三菱UFJフィナンシャル・グループ全体で最大7億600万ドル(約783億円)の出資を予定している。

左から、三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役 代表執行役副社長 グループCOO兼グループCDTOで、4月からCEOに就任する亀澤宏規氏、Grab CEO ミン・マー氏、三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役員 デジタル企画部部長 大澤正和氏

左から、三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役 代表執行役副社長 グループCOO兼グループCDTOで、
4月からCEOに就任する亀澤宏規氏、Grab CEO ミン・マー氏、
三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役員 デジタル企画部部長 大澤正和氏

 Grabは東南アジアで普及している配車アプリとして知られているが、実際には食品配送やキャッシュレス決済機能などが統合された、いわゆる「スーパーアプリ」。スマートフォンの利用が日常化した現在、いくつものアプリを機能ごとに使い分けるかたちではなく、消費者の日常生活に関わる複数の機能をひとつのアプリ上で提供するスタイルが普及を見せている。

 Grabは配車プラットフォームに加え、フードデリバリー、パッケージ宅配、デジタル決済などの金融サービスを東南アジアの339都市にて提供する、東南アジアにおけるスーパーアプリ事業者大手。同社のアプリは1億8500万台以上のモバイル端末へダウンロードされており、ユーザーに対して900万を超えるドライバー、加盟店などへのアクセスを提供している。

 今後、三菱UFJ銀行と、三菱UFJフィナンシャル・グループの東南アジアにおけるパートナーバンクである、タイ王国のBank of Ayudhya、インドネシアのPT Bank Danamon Indonesia、フィリピン共和国のSecurity Bank、ベトナムのVietnam Joint Stock Commercial Bankfor Industry and Tradeは、Grabと共に東南アジアの顧客への新たな金融サービスの提供を目指し、協働を進める。

 Grabは、配車、フードデリバリーやデジタル決済などの利便性の高い日常的なデジタルサービスを提供しており、数千万人のアクティブユーザーや数百万人のドライバーとの接点を持っている。同社はスマートフォンアプリ上で収集した、ドライバー、加盟店およびユーザーのあらゆるデータを、先進的なAI技術を活用して分析することで、利用者に寄り添った新たな金融サービスの提供を開始している。

 今後、MUFGがGrabと共同で展開する金融サービスは、金融包摂やイノベーションの促進、新たな雇用の創出など、地域社会の持続的な発展に大きく貢献するものだとしている。三菱UFJフィナンシャル・グループは、今回の提携から得られる知見を、日本を含めたビジネスモデルの進化、次世代デジタル金融サービスの実現に向けた取り組みの加速につなげたい考えだ。

 また、日本の大手システムインテグレータであるTISも同日、Grabとの資本・業務提携を発表。1億5000万ドル(約165億円)を出資する。TISは、金融・決済領域でのITシステム構築の実績があることから、Grabのモバイルおよび決済プラットフォームサービスの利便性を高めるIT戦略パートナーを目指す。

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