これまでSBI証券の口座開設では、本人確認書類をデータまたは郵送で提出した後、数日後に届く郵送物を受取る必要があった。同社は、3月7日に口座開設の手続きをリニューアルし、申し込みをする人が、本人確認書類をスマートフォンのカメラで撮影したのち、(1)「自分の顔をその場で撮影する方法」、または(2)「銀行API参照による方法」によって、郵送による受取を行わずに本人確認を完了。最短で翌営業日から取引を開始することが可能となる。

(1)「自分の顔をその場で撮影する方法」ではダブルスタンダードが提供する「D-trust」を活用。AI搭載のOCR(光学式文字読取システム)と顔認証システムによって、免許証等の表裏面、厚み、その他の特徴を読み取り、複数の角度から顔を一定時間撮影することで、法令に則った方式で本人確認を実施する。
(2)「銀行API参照による方法」では、住信SBIネット銀行、または三菱UFJ銀行の銀行口座を持つ人は、自分の顔の撮影を行う代わりに、いずれかの銀行において本人確認済みであることをAPI参照により確認する方法を選択することができる。この場合も、本人確認書類の撮影は必要。また住信SBIネット銀行での対応は、2020年4月中の開始となる。
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