MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

アクセンチュア、米商品先物取引委員会の元委員長と「デジタルドル」プロジェクト始動

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/03/27 14:15

「米中央銀行デジタル通貨」を検討

 米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長である、J. クリストファー(クリス)・ジャンカルロ氏は、アクセンチュアと協力し、チャールズ・ジャンカルロ氏ならびにダニエル・ゴーファイン氏とともに、米中央銀行デジタル通貨を検討する「デジタルドルプロジェクト」を立ち上げた。

 このプロジェクトの目的は、デジタルドルの潜在的なメリットに関する研究や議論を促し、民間の有識者とともに、公共機関の支援につながるモデルを提案すること。プロジェクトでは、米中央銀行デジタル通貨の実現に向けた手順のフレームワークを策定する。

 クリス・ジャンカルロ氏、チャールズ・ジャンカルロ氏およびダニエル・ゴーファイン氏は、非営利団体「デジタルドル財団」を設立。アクセンチュアは、リードアーキテクトとしてプロジェクトの設計を推進するほか、技術イノベーションのパートナーとして財団に参画する。

 プロジェクトでは、米国政府における利害を慎重に検討するほか、連邦準備制度に関する既存プロジェクトを後押しする観点も踏まえ、デジタルドルの一連の指針をまとめ、検証を行う。

 米中央銀行デジタル通貨は第三の通貨として、紙幣と同様に連邦準備制度の枠組みのもと、連邦準備制度の負債として扱われる。民間の金融機関がトークン化された通貨を発行してその負債を自ら負担する形式とは、大きく異なる。このプロジェクトでは、デジタル形式で携帯性に優れ、メールのように容易に送金できる米中央銀行デジタル通貨の仕組みを目指すとしている。

 今後については、米中央銀行デジタル通貨に関する構想の素案を作成し、経済学者や企業経営者、技術者、イノベーター、法律家、学者、消費者団体、人権の専門家、倫理学者などとともに素案を検討。その後、デジタルドルの提供価値や導入の実現可能性を実証・把握するためのフレームワークを構築していく。

デジタルドル財団を率いるのは

 デジタルドル財団を率いるのは、J. クリストファー・ジャンカルロ氏、チャールズ・H. ジャンカルロ氏、ダニエル・ゴーファイン氏の3名。

 クリストファー・ジャンカルロ氏は、国際法律事務所Willkie Farr & Gallagherの上級顧問であり、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長。

 チャールズ・ジャンカルロ氏はPure StorageのCEOで、Cisco Systemsやプライベート・エクイティ企業のSilver Lake Partnersで管理職を歴任している。

 ダニエル・ゴーファイン氏はGattaca Horizons LLCの創立者兼CEOであり、過去にCFTCの初代最高イノベーション責任者やLabCFTCのディレクターを務めた人物。

 クリス・ジャンカルロ氏は「デジタル化が進む21世紀において、アナログな準備通貨は時代遅れになりつつある。デジタルドルによってドルの将来性がより一層担保されるほか、個人や企業は、場所や時間に関係なくドルでの支払いが可能になる。デジタルドルは、トークン化された米国のデジタル通貨として機能するもので、米国各地にある連邦準備銀行の負債と連動する」とコメントしている。

 最近では、スウェーデン国立銀行がアクセンチュアと契約を結び、デジタル通貨「eクローナ(e-krona)」を試験環境で開発する考えを表明している。

【関連記事】
Coinbase初のステーブルコイン、米ドルと連動した「USDC」の取り扱い開始
QUOINE、米ドルと1:1の固定レートで交換できる2種類の「ステーブルコイン」の取扱い開始
JCBとカウリー、地域通貨などに使えるステーブルコインの提供で提携

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5