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コロナで明暗、「百貨店」は訪日客の影響で売上減、「コンビニ」は衛生・紙製品で売上増

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2020/04/04 12:00

 新型コロナの影響で、百貨店の2月の売上が大きく減少する一方、コンビニはマスクやトイレットペーパー不足などで売上が増加した。

 日本百貨店協会が3月24日に発表した「2月の全国百貨店売上高概況」によると、2月の売上高総額は前年同月比12.2%減の3,661億円(店舗数調整後・以下同じ)で、5か月連続でマイナスとなった。

 新型コロナの影響が拡大し、2月は顧客の集客・売上ともに苦戦した。国内の売上は外出自粛による消費マインドの低下が見られたほか、暖冬により冬物商材の動きが鈍かった。インバウンドでは1月27日以降、中国政府が団体海外旅行を禁止したほか、昨年は2月だった春節が今年は1月にずれたことから売上が大きく減少した。

 地区別では、インバウンド比率の高い10都市(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡)の売上高は前年同月比14.6%減となり、全国平均を上回った。中でも札幌が同25.8%減、大阪が同21.0%減、京都が同18.4%減など大きく落ち込んだ。仙台のみ同0.2%増でプラスを確保した。

 10都市以外の地区の売上高は同6.0%減となった。プラスとなったエリアはなく、四国の同12.9%減、九州の同10.9%減などの落ち込みが目立った。

 一方、日本フランチャイズチェーン協会が3月23日に発表した「JFAコンビニエンスストア統計調査月報 2020年2月度」によると、2月のコンビニ売上高は、全店ベースが前年同月比2.8%増の8,490億6,400万円で5か月連続のプラス、既存店(調査月において、当月と前年同月でともに営業中の店舗)ベースが同2.6%増の8,026億8,200万円で2か月連続のプラスとなった。店舗数は同0.3%減の5万5,460店。

 2月は新型コロナの影響でマスクなどの衛生用品やトイレットペーパーなどの紙製品の売上が増加したほか、パン類・惣菜・冷凍食品・デザートなどの中食の需要が増加したことから前年を上回った。閏年で1日多かったことや、キャッシュレス還元の効果もあった。

 2月の来店客数は、全店ベースが前年同月比2.4%増の13億3,348万4,000人、既存店ベースが同2.3%増の12億5,706万1,000人で、ともに5か月ぶりのプラス。平均客単価は全店ベースが同0.5%上昇して636.7円、既存店ベースが同0.3%上昇して638.5円となり、ともに5か月連続のプラスとなった。

 2月の小売は、百貨店が消費マインドの低下やインバウンドの減少の影響を大きく受けた一方、コンビニは新型コロナウイルスの影響で不足が目立つマスクやトイレットペーパーなどの売上が増え、大きく明暗が分かれる結果となった。

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