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消費者の銀行カードローン利用意向は20.8%、借入は「必要があっても絶対に利用しない」が過半数

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2020/05/01 11:00

「銀行カードローンに関する消費者意識調査」

 全国銀行協会は3月31日、「銀行カードローンに関する消費者意識調査」の結果を発表した。この調査は以下の2つの調査からなる。調査はいずれも2020年1月に行われた。

(1)一般消費者における銀行カードローン等の利用状況(10,000人概観調査)
  日本の一般消費者全体から見た、銀行カードローン等の利用状況を確認

(2)銀行カードローン等の利用状況(3,000人詳細調査)
  銀行カードローン利用者等における利用状況を確認

一般消費者の借入利用経験と保有残高

 一般消費者における「銀行カードローン」の利用意向(「積極的に利用したい」+「借入先のひとつとして考える」の合計)は20.8%。「消費者金融」の利用意向は5.6%、「クレジットカード会社」の利用意向は14.7%で、いずれも前回(2019年3月1日発表)から大きな変動はなかった。また、借入の種類を問わず「必要があっても絶対に利用しない」が過半数を占めている。

 20代~60代一般消費者における借入利用経験は、10,000サンプル中「銀行カードローン」が1,369人(13.7%)、「消費者金融」が982人(9.8%)、「クレジットカード会社のキャッシング」が1,734人(17.3%)、「無登録業者(ヤミ金)」が141人(1.4%)となっている。

 銀行カードローンの利用経験者(1,369人)のうち、現在、借入残高がある人は593人(43.3%)で、消費者金融、クレジットカード会社のキャッシング利用経験者では35%程度となっている。

 借入先別の性別・年代別分布を見ると、20~60代一般消費者における銀行カードローン借入経験者の性・年代構成比は、男性50代~60代が全体の3分の1、男性40代~60代では約半数を占めている。平均年齢は49.0歳で、前回の46.0歳に比べてやや年齢が上がっている。

 銀行カードローン残高保有者も男性比率が7割近いが、借入経験者に比べて男性20代~40代の若い層が多いことが特徴で、平均年齢は44.1歳となっている(前回は43.7歳)。

 借入の重複利用状況をみると、銀行カードローン経験者の41.6%が消費者金融で借入経験がある(前回は44.2%)。また、銀行カードローン経験者の65.0%がクレジットカード会社からも借入経験がある(前回は63.5%)。

 借入残高保有者における総借入残高をみると、いずれも「50万円以下」の割合が半数前後を占めている。銀行カードローンの残高平均は148.5万円で、これは消費者金融(128.7万円)やクレジットカード会社(117.9万円)より高くなっている。また、前回の銀行カードローン残高平均は130.2万円であったことから、今回の方がわずかに残高が増加している。

銀行カードローン利用者の動向

 続いて、スクリーニング調査で回収した80,000サンプルから、以下4つのセグメント、あわせて3,000サンプルを抽出して詳細調査が行われた。

【A】銀行カードローン利用者
[A1]銀行カードローン&貸金業利用者/[A2]銀行カードローンのみ利用者)
【B】貸金業のみ利用者
【C】借入未経験

 【A】銀行カードローン利用者の性別・年代別分布は、「男性30代」(27.1%)と「男性40代」(22.9%)が中心で、男性比率は8割超。前回に比べて【A】銀行カードローン利用者は「男性20代」比率が微増し、平均年齢が前回46.3歳→今回41.1歳へと若くなっている。

 【A】銀行カードローン利用者の職業は、「会社員(事務系・技術系・その他の合計)」が65.4%、次いで「パート・アルバイト」が7.0%、「自営業」が6.7%となっている。

現在の借入総額

 【A】銀行カードローン利用者の借入総額は、残高区分「50万円以下」が45.5%、「51~200万円以下」が32.6%、「201~500万円以下」が14.3%。借入総額の平均は158.1万円となった。前回の【A】銀行カードローン利用者の平均は146.0万円だったので、今回はわずかに借入総額が増加している。

 また、[A2]銀行カードローンのみ利用者は【A】銀行カードローン利用者よりも「50万円以下」の割合が高くなっている。

借入総額の年収比率

 【A】銀行カードローン利用者における借入総額の年収比率は、「年収の3分の1以下」が57.6%。[A2]銀行カードローンのみ利用者における借入総額の年収比率では、「年収の3分の1以下」は71.0%とさらに高くなっている。

急な場合の借入先

 【A】銀行カードローン利用者における急な場合の借入先は、「銀行カードローン」が91.3%。次いで「クレジットカード会社のキャッシング・カードローン」が47.2%。最もお金を借りたいと思う金融機関は「銀行カードローン」が82.9%を占めている。

 最も借り入れたい金融機関として銀行カードローンを選んだ理由は、「信頼できる」「安心感がある」「借入金利が低い」が高く、他の金融機関と比較してもその割合は高くなっている。

借入までの経緯や動機

 借入までの経緯についての調査では、家計における支出が1年前に比べ増加した項目を調べている。【A】銀行カードローン利用者では「食費(外食を含む)」「日用品・生活必需 品」「趣味・娯楽」といった生活に関するものと、金融面では「クレジットカードのショッピング額・引落とし額」が高くなっている。

 借入を利用した動機は、各層とも「日常的な生活費の支出増加を補うため」「レジャー・趣味・娯楽を楽しむため」「給与・ボーナス前の一時的な資金不足を補うため」が上位となる。他に「所得が減少したため」「冠婚葬祭・医療費の負担軽減」といった利用動機も目立っている。

 【A】銀行カードローン利用者の銀行カードローンの利用動機を年代別にみると、20代は「クレジットカードの引き落とし負担の軽減」「現在の生活レベルを維持するため」「住宅ローン等の返済負担の軽減」「高額の耐久消費財を購入するため」「自己啓発や自身のステップアップのため」「家賃の支払い負担の軽減」が他の年代に比べて高くなっている。

 60代は「所得が減少したため」、50代は「学費・教育費の負担軽減」が多く、「冠婚葬祭・医療費等多額の資金が必要になったため」「ギャンブルのため」は20代~30代で目立っている。

借入をしたことによる影響(生活面・心理面)

 借入をしたことによる影響(生活面・心理面)では、【A】銀行カードローン利用者では借入により、「必要な資金を得て安心した」「家計が安定した」などポジティブな変化が目立つ一方、「負債をかかえることの負い目を感じた」いった心理面への影響も与えている。

おまとめローンの認知・利用状況

 【A】銀行カードローン利用者における「おまとめローン」の利用経験者は24.4%。「利用したことはないが、検討したことはある」が28.7%、「利用したことはなく、検討もしたことがない」は26.1%となり、8割近くが「おまとめローン」を認知している。

 また、セーフティネットの認知・利用意向についてたずねたところ、セーフティネットのうち、【A】銀行カードローン利用者の認知度が3割を超えて高いのは「日本司法支援センター(法テラス)、国民生活センターの相談窓口」と「弁護士会、司法書士会の相談窓口」。次いで「財務局や地方自治体設置の多重債務専門の相談窓口」が2割強で、この3窓口については利用意向も2割前後みられた。

 セーフティネットを利用しない理由としては、「具体的にどのような相談ができるのかがわからないから」(44.5%)が最も多く、「借入の返済には特に困っていないから」「セーフティネットに相談するのは最終手段だと思っているので、まだ利用したくない」が3割超で続いている。

【調査概要】
・調査手法:インターネット調査/使用パネル:マクロミルのネットリサーチモニター
・調査地域:全国
・調査設計・実施:電通/電通マクロミルインサイト
・調査設計
 対象者:20~69才一般消費者男女
 スクリーニング調査:80,000サンプル回収/3問
 概観調査:上記より10,000サンプルを抽出/詳細調査:上記より3,000サンプル回収/40問

・調査期間
 スクリーニング調査:2020年1月20日(月)~ 1月27日(月)
 概観・詳細調査:2020年1月22日(水)~ 1月29日(水)

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