MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

いま生き延びるために必要な支援情報を、「ラストワンマイル」をつなげるマネーフォワードの取り組み

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/04/16 12:00

 新型コロナウイルスの感染拡大が経済にも大きな打撃を与えています。今回は、助成金や補助金などの支援策の情報を集約して検索できるサイトを立ち上げたマネーフォワードにインタビューを行いました。

とにかく手を動かそう、有志が3日間でサイトを開発

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、事業や収入に影響を受ける人が増える中で、行政側も多くの支援策を提供していますが、そうした情報にたどりつけない人も多くいます。

 クラウド会計サービスや家計簿サービスを提供するマネーフォワードは、法人向けに支援情報を地域ごとや種類ごとに検索できるサイト「新型コロナウイルス 支援情報まとめ」(https://covid19.moneyforward.com/)を3月31日に立ち上げました。同社の3人のプロジェクトメンバーに、サイトを立ち上げた経緯や情報伝達の取り組みについて聞きました。

 新型コロナウイルス 支援情報まとめhttps://covid19.moneyforward.com/
 新型コロナウイルス 支援情報まとめ
https://covid19.moneyforward.com/

――3月末に公開された「新型コロナウイルス 支援情報まとめ」(以下、支援情報まとめサイト)は、どのようにスタートしたのでしょうか。

竹下:実は、今回の支援情報まとめサイトのほかにも社内では「何かできないか」という声が上がっていたのですが、本業もバタついていたので行動に移せないという状況でした。そのときに、京都開発本部の村上(勝俊)さんが「僕が全部やるから、とりあえず手を動かしましょう」と言ってくれて、一気にプロジェクトとして加速しました。

 実際に支援に関する情報を検索してみると、本当に情報がうまく出てこなかったのでニーズがありそうだと思いました。僕は村上さんが走っていくのを追いかけながら、調整したり、関係するデータの取得についてアドバイスをしていました。もう一人エンジニアの大倉さんも尽力してくれたので、サイトは3日ぐらいで完成しました。

マネーフォワードビジネスカンパニーCS本部 クラウドサポート部 副部長  竹下晴基氏
マネーフォワードビジネスカンパニー
CS本部 クラウドサポート部 副部長 竹下晴基氏

稲増:村上さんが体調不良で取材に参加できなくなってしまったので、企画当時のことを聞いたのですが、補助金や助成金などの支援制度を扱うサイトというのは、お風呂に入るとアイデアがパッと出てくるみたいな感じで思いついたそうです。

 企業や店舗を運営する方々は、とにかく経済が回らないことでキャッシュが少なくなることが死活問題だろうと思ったのと、友人のお店も客足が途絶えて苦しんでいたので、そうした状況が身近で起きていることも大きかったということでした。

マネーフォワード社長室 広報 稲増祐希氏
マネーフォワード
社長室 広報 稲増祐希氏

竹下:今回のメンバーは京都拠点と東京本社に分かれていたので、仕事が終わって8時半くらいから、オンラインミーティングをしながら進めていきました。

――大倉さんは京都からの参加ですが、仕事とプロジェクトの両立はどうでしたか。

大倉:ゼロからものを作るってなかなか経験できないですし、もともと村上さんとは「いろいろやりたいね」とずっと話をしていたので、今回のアイデアがチャットに流れてきて「誰かやりたい人いますか?」と言われた瞬間に秒で手を挙げていました(笑)。

マネーフォワードビジネスカンパニークラウド横断本部 京都開発部 会計Plus開発グループ エンジニア大倉圭介氏
マネーフォワードビジネスカンパニー
クラウド横断本部 京都開発部 会計Plus開発グループ エンジニア 大倉圭介氏

支援策はどんどん増えている

――新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている人たちをサポートする助成金や補助金は増えていると思うのですが、情報全体を把握するのは難しいのでしょうか。

竹下:そうですね。結構きっちりと情報をまとめているものもあるのですが、役所の場合はそれがPDFファイルだったりするので検索しづらいんですよね。都道府県、市町村、それぞれ独自のものを出していますし、状況は大きく変わっていくので、更新がなかなか追いつかないこともあるようです。

――経済産業省の「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」というPDFを見たのですが、4月2日10時の時点で40ページ以上あったのが、4月8日10時には60ページに増えていました。

経済産業省がPDFのかたちで更新しているPDF「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf
経済産業省がPDFのかたちで更新しているPDF
「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

 このPDFは、最初に新着情報があって「資金繰り支援」「給付金」などのカテゴリごとに章が分かれています。「経営環境の整備」では雇用関連の情報があったり、「税・社会保険・公共料金」では、納税の猶予の特例や税務申告・納付期限の延長などについてまとめられています。こういう情報をどういうふうにサイトに取り込んでいるのでしょうか。

竹下:実はこうした情報がまとまっているサイトはすでにあります。中小機構が運営している「J-Net21」というサイトの「補助金・助成金・融資の検索」(https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/support/)です。ここでは、企業経営や創業に役立つ補助金や助成金などの情報を検索できるようになっていて、新型コロナウイルスに関連するもの以外の支援情報も載っているんですね。

 マネーフォワードは「アグリゲーション」という、金融機関から取得したデータの明細を取得して、家計簿に反映させる技術を得意としているので、このページからデータを取得してCSV化し、インポートするという作業をまず行いました。


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 井浦 薫(編集部)(イウラ カオル)

    MONEYzineのロゴ下のキャッチコピーが「投資とお金のこと、もっと身近に」に変わりました。
    これから大きく変化していくこの領域で、注目の人やサービス、テクノロジーを紹介していきたいと思います。ウェブだけでなく、MarkeZine BOOKSの書籍編集も担当しています。

関連リンク

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5