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三井物産デジタル・アセットマネジメントが「デジタル証券プロジェクト」、投資対象は「六甲アイランドDC」

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2020/04/24 09:00

 三井物産デジタル・アセットマネジメントは、三井物産グループ金融子会社LayerX、投資法人みらいの協力を得て、ブロックチェーン技術を用いたセキュリティ・トークン発行を主眼とする「デジタル証券プロジェクト」を開始する。

 投資家向けサービスの開始に先立って、セキュリティ・トークンを用いたファンドの実証を行うため、LayerXが開発したプロダクトを活用して三井物産グループ金融子会社と連携・協同したファンドを組成することによって、プロジェクトの検討ステージをPoC段階から実証フェーズに移行させる。

 実証ファンドは、みらいが保有する六甲アイランドDCの信託受益権の一部を取得し、約7億円規模で運用をスタート。ファンド運用期間中は、開発済のシステムを活用し、運用期間中の「配当」と「譲渡」の効率化にフォーカスした実証試験を行う。このシステムでは、投資家の出資持分が分散台帳上で管理され、投資家への配当額の自動計算や、非対面での投資持分譲渡が可能になっている。

「六甲アイランドDC」は、三井物産と大手外食チェーンの取引関係に基づいて開発された専用設計の物流拠点。自動立体倉庫システムを導入し、3温度帯(冷凍・冷蔵・常温)の物流効率を追求する最新鋭の物流DC(ディストリビューション・センター)となっている

「六甲アイランドDC」は、三井物産と大手外食チェーンの取引関係に基づいて開発された
専用設計の物流拠点。自動立体倉庫システムを導入し、3温度帯(冷凍・冷蔵・常温)の
物流効率を追求する最新鋭の物流DC(ディストリビューション・センター)となっている

 当面は、デジタル証券の実証ファンドとして運用を行うが、将来的には新たな証券化商品へのスイッチ等を検討する。

 実証ファンドは、三井物産デジタル・アセットマネジメントおよびLayerXが全体コンセプトとセキュリティ・トークン発行のシステムを企画・開発し、私募ファンドで豊富な実績を持つ三井物産リアルティ・マネジメントがアセットマネジメント会社として運用業務を担当する。三井物産オルタナティブインベストメンツは、三井物産とLayerXを投資家とする私募取扱業務に関わり、投資持分の売買プロセスに関する実証において媒介者としての役割を果たす予定だ。

 中心となる三井物産デジタル・アセットマネジメントは、プロジェクトの推進母体として、実物資産への投資・運用経験を持つ三井物産、ブロックチェーンを含む総合的な技術力を持つLayerXによって2020年4月1日に設立された。同社は、改正金商法の規律に従ったセキュリティ・トークンを発行することで投資家資金の調達を行い、国内外の不動産やインフラ投資を行う資産運用会社として、2020年後半から本格的な事業展開を開始する予定。

 同社は、今回の実証ファンドを契機として「デジタル証券プロジェクト」を本格的にスタートさせて資産運用業務のDXを推進し、今後3年以内に運用資産残高を1,000億円規模に成長させることを目標としている。

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