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世帯貯蓄額は平均1500万円を突破、「子育て終了層」が本格的に貯蓄

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2020/04/29 09:00

コロナで「給与・収入減少」に不安、6割超

 明治安田生命は4月27日に、「家計」に関するアンケート調査の結果を発表した。この調査は、全国の20~79歳の既婚男女を対象に2020年4月2日~4月9日にインターネット調査によって行われ、有効回答者数は1,620人。 

 まず、新型コロナウイルス感染拡大による将来の家計への不安について聞いたところ、「不安を感じる」と答えた人は全体の約7割(71.1%)となり、終息がみえない状況に多くの人が家計について不安を抱いていることがうかがえる結果となった。職業別では、「会社役員・経営者」77.3%、「自営業・自由業」75.8%が上位を占めている。

 不安を感じる理由としては、「給与・収入の減少」が62.2%でトップとなり、「日用品・衛生用品などの備蓄品購入にかかる支出の増加」46.7%、「疾病にかかる医療費の増加」42.5%と続いている。

 年齢別では、「給与・収入の減少」は30代が最も多く、「日用品・衛生用品などの備蓄品購入にかかる支出の増加」や「疾病にかかる医療費の増加」と答えたのは60代以上の高齢層に多かった。また、「食費の負担増加による出費の増加」については子育て世代となる30代~40代の女性が最も多くなっている。

夫のこづかいはリーマンショック以降最大のマイナス

 夫婦のこづかいの金額についてたずねると、全体の月平均額は、昨年から1,696円減少の「26,384円」となり、2018年以降2年連続した増加傾向がマイナスに転じた。夫婦別にみると、妻はほぼ横ばいとなった一方、夫は約4,000円減少して「33,720円」となり、昨年10月の消費増税に加えて新型コロナウイルス感染拡大への不安からか、リーマンショック時以降最大の下がり幅となった。

 希望するおこづかい金額を聞いたところ、全体では「34,854円」と実際の金額と約8,500円の差があった。夫婦別では、夫は「43,881円」と実際の金額と約10,000円の開きが、妻も「25,828円」と約7,000円の開きがあった。

世帯貯蓄額は年々増加

 世帯の貯蓄額と貯蓄の目的についてたずねたところ、全体では平均「1,512万円」となり、昨年の「1,293万円」より219万円増加している。

 貯蓄額を男女別にみると、男性は昨年より133万円増加、女性は290万円の増加。60代~70代では男女ともに2,000万円を超えている。

 貯蓄の目的は「将来のため」がトップとなり、次いで「いざというときのため」「子どもの教育資金のため」と続く結果となった。

  明治安田総合研究所の分析によると、貯蓄目的では「将来のため」が65.5%で一番多いが、50代ではこの割合が男女とも8割前後。一方、20代では5割前後にとどまっている。50代では「子どもの教育資金のため」との回答が急減しており、子育てを終えた層が自分の老後を見据えて本格的に貯蓄を開始している様子が見て取れる。

 実際、貯蓄金額は50代から急増しており、女性では20代(252万円)と70代(2,819万円)で10倍以上の差がある。若年層は遠い将来のことはなかなか考えられないが、貯蓄は期間が長いほど金額が少なくて済み、失敗からのリカバリーも容易という利点があることも理解してほしいと助言している。

 今後については、新型コロナウイルス感染拡大への不安から貯金を増やす家計が増える可能性がある反面、所得の減少した世帯は逆に貯金を取り崩して消費に充てざるを得ず、短期的には複雑な動きを見せるかもしれないと予測している。

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