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医療機器メーカーの平均給与は? 全自動PCR検査システムや検査キットのメーカーを含む64社をチェック!

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 新型コロナウイルスの感染検査や治療に欠かせない医療機器を手がける各社の従業員年収推移を見てみよう。

コロナ禍で注目の医療機器メーカー、日本は1兆円の輸入超過状態

 平時はともかく、非常時におけるわが国の医療体制は、世界水準を下回るということだろう。新型コロナウイルスの感染拡大にともなう対応で、それが明らかになった。

 リーダーシップの欠如や人材不足を含め要因は複雑に絡み合っているようだが、国による医薬品や医療機器の承認、さらには保険適用に時間を要することも要因のひとつだろう。

 たとえば、プレシジョン・システム・サイエンス(7707)の全自動PCR検査システムである。国内では未承認(20年5月現在)であることから活躍の場は少ないが、15年から発売を開始している海外では実力を発揮。20年4月には、駐日フランス大使から礼状を受け取っているほどだ。OEM(相手先ブランド製造)供給している同社のシステムが、仏国医療現場で利用され、新型コロナ感染の迅速な検査につながったためだ。

 医療機器については、輸出より輸入が約1兆円上回る輸入超過状態が続いているという問題もある。厚生労働省によれば、医療機器の輸出金額6676億円に対して、輸入金額は1兆6205億円だった(2018年)。

 輸入品が多いのは心臓ペースメーカーや人工心臓、人工呼吸器、透析装置(ダイアライザー)、血管内治療カテーテルなど。国別では米国がほぼ半分を占め、アイルランドやドイツ、中国からが多いというのが現状だ。

売上規模が圧倒的に大きい欧米企業

 個々のメーカーで見ても、売上規模が大きいのは欧米企業だ。

 売上規模が3兆円を超すのは(289億ドル)医療機器専業のメドトロニックだ。グループ全体の売上高が9兆円に迫るジョンソン&ジョンソン(J&J)や約10兆円のGEも、医療機器関連だけで数兆円規模の売上高をマーク。J&Jはおよそ2兆7000億円(259億ドル)、GEは約2兆円(199億ドル)だ。

 欧州勢では、シーメンスとフィリップスが医療機器大手だ。医療機器関連の売上高は、シーメンスが約1兆6000億円(145億ユーロ)、フィリップスがおよそ1兆円(84億ユーロ)である。

 一方、国内企業では、東芝(6502)から医療機器事業を買収しているキヤノン(7751)の関連事業売上高は4500億円弱(メディカルシステム事業)だ。

 富士フイルムホールディングス(HD/4901)は、X線画像診断装置などの医療機器にバイオ医薬や再生医療関連などを含めて「ヘルスケア事業」としているが、その売上高はおよそ5000億円。同グループが手がけている「アビガン」は、国内で抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得しているが、新型コロナに対しても効果が期待されているところだ。

 売上高の多くを内視鏡と治療機器で占める(約8割)オリンパス(7733)は、専業メーカーといっていい存在だが、グループ全体売上高は1兆円に届かないが現実だ。

 カテーテルシステムや人工心肺システムなど“心臓血管カンパニー”として事業を拡大してきたテルモ(4543)も専業大手だが、売上規模は6000億円台である。


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