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テレワーク推進で、Wi-Fiルーター「通信速度」の評価が低下

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2020/05/26 09:00

 J.D. パワー ジャパンは、2020年のモバイルルーターサービスと、ワイヤレスホームルーターサービスの顧客満足度調査の結果を発表した。この調査はインターネット接続にモバイル回線を使用する「Wi-Fiルーター」によるデータ通信サービスを対象とし、バッテリー駆動の持ち運び型の「モバイルルーター」と自宅での据え置き利用を前提とした「ワイヤレスホームルーター」の利用者に実施している。

「モバイルルーターサービス顧客満足度調査」で1位となったのは、NTT docomo(591ポイント)で2年連続。2位はSoftBank(580ポイント)、3位はau(559ポイント)。

 一方、「ワイヤレスホームルーターサービス顧客満足度調査」で1位となったのは、UQ WiMAX(559ポイント)で2年連続。2位はau(554ポイント)、3位SoftBank(521ポイント)。

 今年の調査は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、東京都を始め全国の主要都市で外出自粛要請が出された3月下旬~4月上旬にかけて実施された。この時期は、在宅勤務を中心としたテレワークが増加し始め、プライベートでは動画配信サービスの視聴や、ネット通販やWEB会議ツールによるオンラインコミュニケーションの利用、また仕事の面でも在宅勤務に伴う業務上のデータのやりとりやWEB会議利用が増えていったほか、回線工事なしですぐに自宅でインターネットが利用可能となるこのような「Wi-Fiルーター」の新規需要が大きく高まった時期ともなっている。

 このような状況下で実施した調査では、モバイルルーター、ワイヤレスホームルーターともに「通信品質・エリア」の満足度が昨年調査と比較して低下している傾向が見られた。特に「通信速度」に対する評価低下が顕著となった。

 モバイルルーター、ホームルーターともに9割を超える利用者が「動画や映像サービスの視聴」、8割が「オンラインストレージの利用」といったデータ通信量の大きいサービスでルーターを利用している。

 契約上のデータ上限や一定期間での使用量が規定量に達すると通信速度制限が適用されるが、本年はモバイルルーター利用者、ホームルーター利用者ともに速度制限を経験した利用者が昨年より増加している傾向が見られた。また、モバイルルーター、ホームルーターともに動画視聴時における速度低下やつながりにくさの指摘が昨年調査と比較して増加していた。

 据え置き型のホームルーターのみならず、持ち運び型のモバイルルーター利用者もその9割は自宅でもルーターを利用している傾向にある。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの利用者が公私に渡って自宅でインターネットを利用する時間が増え、Wi-Fiルーターの利用時間・通信量ともに従来以上に大幅に増加したことが背景にありそうだ。

 今後も自宅からのインターネット利用におけるデータ通信量は増加が予想されることから、サービス提供事業者は、ユーザーのトラフィック増加への対策や、データ通信使用量の確認方法や通知案内の改善といった取り組みが求められる。

【調査概要】
年に一回、モバイル通信回線網を利用してインターネットへ接続するWi-Fiルーター端末を個人で利用している全国の18~64歳男女(世帯内のサービス選定関与者)を対象に、データ通信サービスの利用状況や各種経験、満足度を聴取し明らかにする調査。今年で8回目の実施となる。
実施期間:2020年3月下旬~4月上旬
調査方法:インターネット調査
回答者数:モバイルルーターサービス:1,895人/ワイヤレスホームルーターサービス:1,100人

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