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管理職としてあなたはどのタイプ? 「プレイングマネジャーは現場が好き」はホント?

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2020/06/10 09:00

 リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所は、従業員規模300名以上の企業に正社員として勤務する20~50代の部下を持つ課長相当の管理職601名に「ミドルマネジャーの役割に関する実態調査」を実施した。

 この調査では、管理職の役割として以下の5つを挙げて、それぞれにどの程度の時間を配分しているかをたずねている。

・業務マネジメント:業務の計画、割り当て、進捗管理、トラブル対応、問題解決 など
・方針づくり:組織の方向性やビジョンを考え・提示する、戦略や戦術の決定や修正 など
・部下マネジメント:方針や業務分担の意味を伝える、意欲や能力を高める、相談に乗る など
・対外的活動:社内外のネットワーキング、情報収集、対外発信 など
・プレイヤー業務

 回答をもとにクラスター分析を用いて5タイプに分類。それぞれ他のタイプに比べて多く時間を割いている役割を名に冠して、「業務マネジメント重視タイプ」「方針重視タイプ」「部下マネジメント重視タイプ」「対外活動重視タイプ」「プレイングマネジャータイプ」と分類した。

 職種や組織の人数ごとに時間配分タイプの分布を見ると、どのカテゴリにもこれら5タイプが存在するが、職務系統ごとに見ると、以下の傾向が見られた。

・営業・販売:「部下マネジメント重視タイプ」「プレイングマネジャータイプ」がやや多い。
・企画・事務:「部下マネジメント重視タイプ」がやや多い。
・開発   :「業務マネジメント重視タイプ」「方針重視タイプ」がやや多い。

 また、直接管理する部下の人数が多くなるほど、部下マネジメント重視タイプ、業務マネジメント重視タイプの割合が高くなり、プレイングマネジャータイプの割合が低くなっている。

 この調査では、それぞれのタイプのマネージャーが「仕事にやりがいを感じているか」「管理職としての仕事を通じて、自分が成長したと思うか」「部下から信頼されていると思うか」などをたずねている。その結果、現在の仕事にやりがいを感じている人、管理職としての仕事を通じて自分が成長したと思う人が最も多かったのは方針重視タイプの人だった。一方、プレイングマネジャータイプは、管理職としての仕事が楽しいと思う人が多い一方で、キャリアの展望や自分の成長、部下からの信頼、困ったときに助けを求める相手がいるかなどで、いずれも評価が低かった。

 管理職としての役割を果たす上での課題として最も多かった回答は、どのタイプのマネジャーも「部下に仕事を任せきれない」だったが、方針重視タイプの回答率は全体平均より10ポイント以上低い結果になっている。

 役割にかける時間配分に関して、どのタイプでも最も減らしたいのは「プレイヤー業務」で、もっと時間をかけたいのは「部下マネジメント」という回答が最も多かったが、方針重視タイプのみは、部下マネジメント以上に「方針づくり」を選んだ。このタイプは、すでに30%の時間を「方針づくり」にかけているが、それでも約半数がもっと時間をかけたいと考えていることから、「方針づくり」への手応えを感じているようだ。

 一方で、86.9%のマネジャーが、管理職としての業務の時間配分を変えることは「とても難しい」「やや難しい」と回答している。

 プレイングマネジャータイプが、プレイヤー業務をする理由としては、「難度の高い業務を遂行する人材がいないため」が最も高く、「プレイヤーとしての仕事が好き/楽しいから」という回答はその半分以下となっている。

 プレイングマネジャータイプは月間200時間以上の党時間労働者の割合が43.1%と最も高く、プレイヤー業務はマネジャーが忙しくなる要因のひとつと考えられる。

 他のタイプも含め、時間を減らしたい業務の第一は「プレイヤー業務」である。現場から離れたくなくて好きでプレイヤー業務をしているのではないか?といった一部の見方は、上のグラフにもあるように、多くのマネジャーには当てはまらないようだ。

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