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「代替肉」の世界市場は2572億円に、国内では植物由来肉を使用した新商品が続々登場

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2020/06/13 12:00

 米ビヨンド・ミート社をはじめとして、国内外で「代替肉」を使った商品が広がりを見せている。市場の拡大にあわせて、日本でも食品メーカーが次々と新商品を発表している。

 株式会社矢野経済研究所は、国内・海外における代替肉(植物由来肉・培養肉)市場を調査し、その結果を5月29日に発表した。調査対象は代替肉参入事業者や関連団体などで、調査時期は2019年12月から2020年3月。

 植物由来肉は、豆類や野菜などの原材料からタンパク質を抽出し、加熱や冷却、加圧などを行って肉様の食感に加工した食品。培養肉は、動物から採取した細胞を培養して生成される食品で、培養肉製品は現在のところ研究開発段階にある。

 2020年における代替肉の世界市場規模(植物由来肉・培養肉計)は、メーカー出荷金額ベース(以下同じ)で2,572億6,300万円と予測。植物由来肉市場は、アメリカでスタートアップ企業の成功からブームが始まり、2019年頃からは大手食肉企業や大手食品企業も市場に参入した。ブームの背景には食味の向上や健康志向、持続可能な食糧生産への配慮などがある。日本でも2019年から2020年にかけて新商品の発売が活発化し、食品大手企業・食肉大手企業の参入が相次いでいる。

 今後の市場は、すでに一定規模の市場を持つアメリカやヨーロッパに加え、タンパク質の大消費国である中国などで順調に拡大すると予想されている。また、日本では小売店舗における商品展開や外食へのメニュー導入などが進み、代替肉の需要拡大が見込まれている。こうした中、2025年の世界市場規模は6,732億1,900万円に拡大し、2030年には1兆8,723億2,000万円に達すると予想されている。

 こうした中、国内市場には植物由来の代替肉を使った新商品が次々と登場している。

 敷島製パン株式会社(Pasco)は植物性素材を使用した商品を、6月1日から関東、中部、関西、中国、四国地区にて発売。ラインナップは、カレーの肉に大豆ミートを使用した「大豆ミートと野菜のカレーパン」、てりやきバーグの肉に大豆ミートを使用した「大豆ミートのてりやきバーグパン」、魚の代わりに小麦たんぱくを使用した「小麦フィッシュのツナマヨネーズ風」の「&Green」シリーズ3商品。9月には第2弾の発売を予定している。

 一方、丸大食品株式会社は、大豆ミートを使用した商品「大豆ライフシリーズ」を展開している。4月には大豆ミートをナゲットにした「大豆ライフ 大豆のお肉を使ったナゲット」、大豆ミートをから揚げにした「大豆ライフ 大豆のお肉を使ったから揚げ」のほか、大豆ミートを15種類の香辛料でスパイシーに仕上げた「大豆ライフ 大豆のお肉を使ったスパイシースティック」の3商品を追加し、同シリーズの商品を充実させている。

 また、日本ハム株式会社は3月から、肉の代わりに大豆やこんにゃくなど植物由来の原料を使用し、肉の食感や風味を再現した「NatuMeat(ナチュミート)」シリーズを展開している。ラインアップには、大豆たんぱくを使用した「ナチュミート ハムタイプ」「ナチュミート ハンバーグ」「ナチュミート キーマカレー」「ナチュミート ミートボールタイプ」や、自家製こんにゃくを使用した「ナチュミート ソーセージタイプ」などがある。

 日本でも代替肉への関心がさらに高まれば、国内市場も大きく成長していく可能性がありそうだ。

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