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コロナ禍で拡大する「唐揚げ」市場、使い捨てにしてほしい飲食店の備品1位は「箸」

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2020/06/27 12:00

 新型コロナで外食産業が大きな影響を受けている。その中で「唐揚げ」は消費者のニーズを取り込んで市場を拡大。また、飲食店を利用する人が店側に求める改善ポイントも、感染対策を意識したものとなっている。

 株式会社富士経済が6月11日に発表した「外食産業国内市場に関する調査結果」によると、ファストフードの2020年の国内市場規模は、前年比2.5%増の3兆3,088億円が見込まれている。新型コロナの影響で一部店舗の営業時間短縮や休業などのマイナス要素はあるものの、日常食としての需要が底堅いことから影響は比較的小さく、テイクアウトやデリバリーの需要が伸びていることから拡大すると予想されている。

 他方、テイクアウトの2020年の国内市場規模は、前年比0.5%減の7兆5,649億円の見込み。百貨店や駅ビルなどの大型施設を中心に営業時間の短縮や休業を余儀なくされ、百貨店デリカや百貨店スイーツ店、ベーカリーショップなどの売上低迷が影響している。

 宅配のピザやすしなどが含まれるホームデリバリー・ケータリングは同3.2%減の1兆1,510億円、機内食などが含まれる交通機関は同12.0%減の943億円、ゴルフ場やカラオケボックスなどのレジャー施設は同8.1%減の9,163億円、給食は同0.6%減の4兆652億円が見込まれている。

 苦戦するカテゴリーが多い中、注目されているのがイートイン・テイクアウト両方を含めた「唐揚げ」で、新規出店の加速で2020年の国内市場規模は前年比23.1%増の1,050億円が見込まれている。また、ハンバーガーは需要が底堅く推移して同3.4%増の7,302億円、宅配ピザは外食を控える消費者の需要を取り込んで同5.0%増の1,492億円、回転ずしは店舗数の増加や客単価の上昇で同1.3%増の6,790億円が見込まれている。

 一方、株式会社ROIは、同社が運営する消費者参加型 覆面調査・ミステリーショッパーサービス「ファンくる」の会員936名を対象に「新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言解除後のタイミングにおける外食に関する意識調査」を実施し、その結果を6月11日に発表した。調査日は6月8日。

 飲食店を選ぶ際に新型コロナ対策をどのくらい重視するか聞くと、「とても重視する」34%、「重視する」52%で、あわせて86%が「重視する」と回答した。また、外食をする際に89%が「店舗の混雑状態が気になる」と回答したほか、74%が「同席する人の人数が気になる」と回答し、多くの人が感染リスクについて意識している様子がうかがえる。

 続いて、これまでの接客と比較して、店側に最もなくしてほしい対応を聞くと、「ブッフェやセルフサービス」が34%で最も多く、以下、「おしぼりの手渡し」(17%)、「会計時の手渡しなどのやり取り」(9%)などが続いた。

 また、使い捨てにしてほしい飲食店の備品は、「箸」44%と「おしぼり」32%が多数を占めた。新型コロナによって外食産業が大きな影響を受ける中、利用者のニーズをとらえたサービスに改善できているかも、飲食店選びの要素となっているようだ。

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