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親の在宅介護「できない」55.5%、老人ホームは「費用が不安」

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2020/08/29 11:00

 約6割の親子が介護について十分に話し合っていない。介護に関する課題は家族によって異なるため、早めに話し合いをしておきたい。

 厚生労働省が7月に発表した「介護保険事業状況報告 令和2年5月(暫定)」によると、介護保険の被保険者のうち65歳以上の人が該当する第1号被保険者数は、5月末時点で3,560万人となり、前年同月の3,528万人から増加した。

 5月末時点の要介護(要支援)認定者数は668万6,000人で、男性が211万1,000人、女性が457万5,000人となっており、第1号被保険者に対する65歳以上の認定者数の割合は約18.4%だった。前年同月の要介護(要支援)認定者数は659万8,000人で、男性が207万5,000人、女性が452万4,000人で、第1号被保険者に対する65歳以上の認定者数の割合は約18.3%だった。

 少子高齢化が進み、介護を必要とする高齢者は増加傾向にある中で、ひまわりライフサービス株式会社は、50代から60代の男女1,166名に「親の介護に関する調査」を実施し、その結果を8月18日に発表した。調査日は7月22日。

 親の今後について、普段から親子間で話し合いをしているか聞くと、「全然話していない」が29.4%、「あまり話していない」が32.6%で、約6割が具体的な話ができていなかった。「少し話している」は24.0%、「よく話している」は14.0%。

 続いて、親の介護が必要になった場合に在宅介護ができるか聞くと、55.5%が「できない」と回答した。その理由には「体力、気力共に続かないと思うから(50代男性・無職)」「家族が多く、皆仕事をしているため昼間に誰もいないから(50代男性・自営業)」「家庭内での争いが常に発生してしまう恐れがあるため(60代女性・パート・アルバイト)」などがあった。

 他方、「できる」は30.1%、「すでにやっている」は14.4%だった。その理由には「病状、症状にもよるが実母を看た経験があるため(50代女性・無職)」「すでにバリアフリー住宅にリフォームしているから(50代男性・公務員)」「初期ではできると思うが、長期になったり寝たきりになったりすると難しい(50代女性・専業主婦)」などがあった。

 親に老人ホームの入居を勧めるタイミングについて複数回答で聞くと、「自宅での介護に限界を感じた時」が49.7%で最も多かった。以下、「親が自ら施設入所を希望した時」46.0%、「親の病気(認知症含む)が進行した時」34.6%、「医師やケアマネジャーなどの専門家から勧められた時」27.7%、「仕事の関係等で親の面倒を見られなくなった時」18.5%、「介護者が増えた時」7.0%の順で続いた。

 親が老人ホームに入居することに対して抱いている不安を複数回答で聞くと、「施設の費用を払い続けることができるか」が58.8%で最も多かった。以下、「職員の対応が丁寧か」50.5%、「入居者本人が承諾してくれるか」43.4%、「他の入居者との人間関係が円滑に進むか」35.8%、「環境の変化によって健康状態が悪化しないか」29.8%が続いた。

 介護について抱いている課題は、家族によってそれぞれ異なる。まずは親が健康なうちに親子間で話し合いの場を持つことから始めておきたい。

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