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国内投資信託で「シャープレシオ」1位はレオス、信託報酬が最も低かったのはSBI

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2020/08/28 09:00

新型コロナの影響で、全ファンドの5年平均リターンがマイナスに

 金融庁は、国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標 (KPI)について、QUICK・資産運用研究所に調査を委託。その結果を8月26日に公開した。

 この調査では、国内籍の公募追加型株式投資信託の運用パフォーマンスを示す重要業績評価指標(KPI)として、「シャープレシオ」と「累積リターン」を取り上げ、2019年度末(2020年3月末)までの各年度末(3月末)を基準日とした過去5年間を計測。主な投資対象で区分したQUICK分類ごとに、各運用会社の平均値を算出している。

 分析対象は、計測時点で5年間の運用実績のある国内籍公募追加型株式投資信託。ETF(上場投信)およびマネープール相当は対象外。

 2019年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、2月から3月にかけそれまで堅調に推移していた世界の金融市場が急変。全ファンドの5年平均リターンがマイナスになった結果、シャープレシオ平均(運用効率)も前年度(2018年度)末のプラスからマイナスに転じている。

レオスがシャープレシオで1位に

 分類別では「国内株式型」「国内債券型」「国内REIT型」と「バランス型」のシャープレシオ平均がプラスを維持したものの、その水準は前年度から軒並み縮小。その他の分類のシャープレシオ平均はマイナスとなっている。

 こうした中で、アクティブ運用を主体にする独立系運用会社の一部や、DC専用とつみたてNISA対象ファンドでは、シャープレシオ平均がプラスとなっている分類もあり、健闘が目立つ。今回シャープレシオが最も高かったのは、レオス・キャピタルワークス(アクティブ型)。

 分類ごとにDC専用とつみたてNISAに着目すると、「国内株式型」と「先進国株式型」のつみたてNISAや「新興国株式型」のDC専用などでアクティブ運用が上位に立っているが、他は総じてインデックス運用が優位の状況だ。

 今回集計に加えた5年間の計算期間の期末と期初残高を見比べてみると、2019年度末の全ファンドの残高は5年前に比べて、20兆円あまり減少。インデックス型は全体で2兆円弱増加した一方で、アクティブ運用型で残高が大幅な減少。集計対象は5年以上運用しているファンドであるため、期間途中の解約による資金流出の規模が大きいことがわかる。

進む投資信託の低コスト化、信託報酬が最も低いのはSBI

 信託報酬は、投資信託の保有期間中、投資信託の純資産総額から差し引かれる運用管理費用を指すが、投資信託は年を追うごとに低コスト化に進んできた傾向がみられる。インデックス型とDC専用、つみたてNISA対象ファンドは分類によらず信託報酬の低さが鮮明になった。特に、大手運用会社はインデックス型での信託報酬の低さが目立つ。今回、平均信託報酬が最も低かったのは、SBI(インデックス型)で0.13%(残高加重平均)。2019年度末時点の全ファンドではアクティブ型の信託報酬平均1.45%に対し、インデックス型の平均は0.4%と3分の1の水準である。一方、外資系運用会社は総じて信託報酬が比較的高い傾向が見られた。

 運用コストと運用パフォーマンスの相関関係の定量分析では、2018年末時点での分析結果とほぼ同様の状況となり、アクティブ運用ファンドでは、ファンドによる相関度合いのバラツキはあるものの、多くの分類において、運用コストと運用パフォーマンスとの間に、統計的に有意なマイナス相関が認められた。

 「新興国株式型」などでは統計的に有意なマイナス相関関係が認められなかった。この点に関しては、株式の保管コストなど信託報酬以外の費用を含む総経費率の運用パフォーマンスに与える影響度合いの大きさが関係している可能性もあるとしている。

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