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相続経験者の8割が「準備していなかった」、親の資産を把握している人は50代で4割

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2020/09/05 11:00

 いつかは向き合わなければと思いつつ、多くの人が事前に準備をしていないのが「相続」。未経験者は税金の申告・納付や遺産分割による家族間のトラブルを不安視していた。

 ひまわり司法書士法人は、相続の経験者569名と未経験者553名を対象に、相続手続きに関する調査を実施し、その結果を8月25日に発表した。調査日は8月6日。

 相続手続きについて事前に準備をしていたかを経験者に聞くと、81.4%が「していなかった」と回答。続けて、相続手続きで大変だったことを複数回答で聞くと、「不動産・株式などの名義変更」が33.0%で最も多く、以下、「戸籍収集」26.9%、「相続手続きに関する必要書類の作成」23.0%、「相続に掛かる税金の申告・納付」18.6%、「相続財産の調査」12.8%が続いた。そのほかにも「遺産分割による家族トラブル」「司法書士・税理士などの専門家選び」「相続手続き期限までの対応」「遺言書の確認」が挙がっている。

 一方、相続の未経験者に「親族間で相続手続きの話はしているか」を聞くと、83.7%が「していない」と回答したほか、90.8%が「相続手続きに関して準備や対策をしていない」と回答した。相続手続きについて不安に思うことを複数回答で聞くと、最も多かったのは「相続に掛かる税金の申告・納付をできるか」の26.8%だった。以下、「遺産分割による家族トラブルが起きないか」25.9%、「不動産や株式などの名義変更をできるか」19.8%、「相続手続きに関する必要書類の作成をできるか」18.5%、「信頼できる司法書士・税理士などの専門家を選べるか」13.0%が続いた。

 一方、ランドマーク税理士法人は6月4日から5日にかけて、新型コロナウイルスによる相続への関心について意識調査を実施した。調査対象は被相続人と相続人あわせて1,034名。被相続人は、実親が亡くなっており、自身の資産を子供に相続する予定で、自身が首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に持家を所有している60代、70代、80代の人。相続人は、実親が存命であり、いずれ資産の相続を受ける予定で、実親が首都圏に持家を所有している30代、40代、50代の人。

 新型コロナウイルスの流行を受けて、将来の相続について考えることが増えたか聞くと、全体の17.2%が「増えた」と回答。年代別では30代・相続人が28.1%で最も多く、40代・相続人が21.4%で続いた。相続について考えることが増えたと回答した人にその内容を複数回答で聞くと、被相続人では「自身が感染した場合の対応策」が最も多かった。一方、相続人に多かったのは「相続について親族との事前協議」だった。

 相続に関連して関心がある事項を複数回答で聞くと、全体平均では「税金(相続税・所得税の節税など)」が41.4%で最も多く、「生前贈与や遺言書作成などの生前対策」35.3%と「相続資産の分配」31.6%が続いた。

 なお、相続人517名に親の資産額を把握しているか聞くと、「把握している」と回答した人は34.5%(把握している 4.3%・だいたい把握している 30.2%の合計)で、「あまり把握していない」は37.7%、「全く把握していない」は27.9%だった。また、「把握している」と回答した人の合計は30代が23.4%、40代が37.6%、50代が42.2%で、年代が高くなるほど高くなった。

 突然相続が発生するとさまざまなことに対応しなければならなくなる。相続に関する話はしにくいものではあるが、事前に時間をもうけて家族で話し合っておくのがよさそうだ。

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