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お墓の引っ越し費用は平均275万円、親世代が望むのは「散骨」

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2020/09/26 13:00

 株式会社メモリアルアートの大野屋は、すでにお墓や納骨堂に納めた遺骨を他のお墓や納骨堂へ移す「改葬」を実施した496名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を9月16日に発表した。調査期間は4月22日から5月31日。

 お墓の引っ越しを考えた理由を複数回答で聞くと、「墓参りの身体的負担」が301名で最も多く、「子や孫に負担をかけたくない」が267名、「お墓を守る人がいなくなった」が117名、「家族や親戚からの意見」が80名、「お寺との関係維持が困難」が53名だった。

 お墓の引っ越しで移転させたものは「遺骨のみ」62%、「遺骨と墓石」31%、「遺品と墓石」3%、「墓石のみ」2%。移転で苦労したことを複数回答で聞くと、「各種行政手続き」(176名)、「移転先の墓地選び」(171名)、「お寺との調整」(100名)の順で多かった。

 気になるお墓の引っ越し費用の全体平均金額は275万2,000円だった。移転先の墓地形態別の平均金額は、「一般墓地」が281万7,000円で、2014年調査の299万5,000円から17万8,000円下落した。これは、交通費や手続きにかかる費用が下落したためで、元のお墓の撤去工事や新しいお墓の取得費用などは大きく変化していない。

 埋葬形態別の移転費用の平均を見ると、「納骨堂」が169万8,000円、「永代供養墓」が145万2,000円、「樹木葬」が138万9,000円だった。これらは一般墓地より安価な傾向があるため、改葬費用全体が低く抑えられているようだ。

 なお、お墓移転後のお墓参りの回数について聞くと、59%の人が「増えた」と回答。身体的負担や交通の便などが改善したことで、お墓参りの回数も増えたようだ。

 一方、株式会社エイチームライフスタイルは、「親世代・子世代のお墓に対する意識」に関する調査を実施し、その結果を7月21日に発表した。調査期間は3月26日から27日。

 20歳以上の子供がいる40代から60代以上の「親世代」の454名に、希望する自分の遺骨の納骨先・方法を聞くと「散骨」が26.4%で最も多く、「納骨堂」「樹木葬・プレート葬」「従来の墓石のお墓」「合葬墓」が続いた。お墓を選ぶときに最も重視する項目は「費用」が17.6%で最も多く、「アクセス」の12.7%と「管理の手間」の9.2%が続いた。

 また、両親がともに健在な20代から60代以上の長男・長女464名に、希望する親の遺骨の納骨先・方法を聞くと「従来の墓石のお墓」が33.6%で最も多く、「納骨堂」「散骨」「樹木葬・プレート葬」「合葬墓」が続いた。お墓を選ぶときに最も重視する項目は「アクセス」が14.0%で最も多く、「費用」の13.7%と「親の意見」の12.9%が続いた。

 お墓に関する考え方は、親世代と子世代で違いも見られる。双方が納得できるものにするためには、生前から話し合っておく必要がありそうだ。

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