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8月の転職求人倍率は1.65倍にとどまる、「副業可能」という言葉を見ると「応募意欲が上がる」6割超

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2020/10/03 12:00

 パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、8月の転職求人倍率をまとめたレポートを9月17日に発表した。転職求人倍率は、同社の転職サービスに登録した転職希望者1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値で、求人数(採用予定人員)を転職希望者数で除して算出している。

 8月の転職求人倍率は、前月比0.04ポイント上昇して1.65倍となったものの、前年同月比では1.14ポイントの大幅下落となった。内訳は、求人数が前月比94.1%(前年同月比65.0%)、転職希望者数が同91.9%(同109.8%)でともに減少する中、転職希望者数の減少幅が求人数の減少幅を上回ったため、転職求人倍率が上昇した。

 転職求人倍率の過去の推移を見ると、2014年から2.50倍を中心に横ばいで推移しており、昨年12月には3.14倍となっていた。しかし、5月に2.03倍まで低下すると、6月には1.66倍、7月には1.61倍まで低下した。8月は前月からわずかに改善したものの、低水準で推移している。

 パーソルキャリアは9月以降について、新型コロナウイルスの影響によって、引き続き採用計画の見直しや自社内の雇用調整を進める企業が増えると予測。しかし、中国の景気が徐々に回復していることを背景に、自動車業界や半導体業界などでは、採用活動を再開する企業も増えている。転職希望者数は年内の退職に向けて増加することが予想されるため、求人倍率は年末にかけて低下すると分析している。

 一方、株式会社マイナビは「転職活動における行動特性調査(2020年)」を実施し、その結果を8月20日に発表した。調査対象は20代から50代の正社員のうち、2019年6月以降の直近1年間に転職活動をした1,600名で、そのうち、すでに新しい職場に転職した人(転職者)が800名、まだ転職活動を終えていない人(転職活動者)が800名。調査期間は6月12日から17日。

 転職活動を始めた理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「給与が低かった」の34.5%で、以下、「仕事内容に不満があった」が32.1%、「会社の安定性・将来性に不安があった」が29.4%、「職場の人間関係が悪かった」が23.9%で続いた。

 転職者・転職活動者の間で大きな差が出たのは「副業や兼業を行える環境が欲しかった」で、転職者が4.3%だったのに対して、転職活動者は12.4%となり、その差は8.1ポイントとなった。また、転職サイトに掲載されている「副業可能」という言葉の印象を聞いたところ、全体の63.3%が「応募意欲が上がる」と答えている。

 今後の経済の先行きに不透明感がある中で、「副業・兼業」が可能な転職先に魅力を感じる人は多いが、新型コロナは転職市場にも大きな影響を与えており、今後しばらくは転職希望者にとって厳しい環境が続きそうだ。

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