Go To トラベル事業で、2020年10月1日から、東京都民の都内旅行や東京都を目的地とした旅行が追加対象となった。家計簿サービスを運営するZaimは10月8日、Go To トラベル事業の影響について調査を行い、都道府県別の旅行関連の支出金額を発表した。
10月第一週の速報値を見ると、旅行関連全体の1日あたりの支出平均額は1,537円で、2019年の10月初週と同水準まで持ち直している。また、10月3〜4日の1日あたりの旅行カテゴリの支出金額は2,119円で、自粛期間中の201円とくらべて9.4倍、9月19〜22日の4連休の1,452円との比較では1.8倍に伸びている。
人気エリアを見ると、10月第一週の土日に支出したユーザー数が最も多かったのは愛知県。ワーストとなった地域と比較すると約20倍となり、2019年の同期間で首位だった東京と人気を逆転した。しかし、ワーストエリアの支出人数を「1.0」とした場合の各エリアの人気度を2019年と2020年で比較した以下のグラフを見ると、全エリアで人気度が前年よりダウンしており、愛知県と東京は減少幅が特に大きくなっている。
次のグラフは、2020年3月21日〜5月31日の自粛期間の旅行関連の支出比率を「1.0」とした場合の9月の4連休(19〜22日)、10月の土日(3〜4日)の伸び率をまとめたもの。
首都圏エリア(東京都・群馬県・埼玉県・山梨県・神奈川県・千葉県・栃木県)における「旅行関連」への支出比率は、9月4連休は1.7倍、10月初週の土日は1.9倍と増加傾向にある。特に東京ではそれぞれ2倍以上の結果となり、Go To トラベル事業のタイミングと合わせて旅行・レジャーなどの支出が伸びた結果となった。
【調査概要】
調査対象地域:全都道府県(各エリアでの支出記録)
調査対象期間
1.2019年9月の土日/10月5〜6日(第一週土日)
2.2020年3月21〜5月31日の土日
3.2020年9月19〜22日の土日祝
4.2020年10月3〜4日の土日
調査対象家計カテゴリ:「旅行」「電車」「新幹線」「ガソリン」「高速代」「レジャー」「イベント」
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