MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

飲食店の売上回復は踊り場に、経営者の7割が「年末までに客足は戻らない」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/10/17 11:00

 帝国データバンクは9月30日に、「上場企業(外食産業)の月次売上高動向調査 2020年8月分」を発表した。調査では、外食事業を展開している上場企業(上場グループの中核事業会社含む)のうち、9月29日時点でホームページなどに8月の月次データを開示している62社について、全店実績を集計・分析。また、直営店とFC店の合計をリリースしている企業はその合計値で、直営店のみをリリースしている企業は直営店のみの数値で集計している。

 集計対象となった62社のうち、8月の全店実績が前年同月を上回ったのは10社(構成比16.1%)で、下回ったのは52社(同83.9%)だった。

 前年同月を下回った52社の減少幅は、前年同月比「30%以上40%未満」が13社(同25.0%)で最も多く、次いで「40%以上50%未満」が11社(同21.2%)だった。

 7月と8月の2カ月連続で前年同月を下回った企業51社を比較すると、8月の減少幅が7月より縮小したのは12社(構成比23.5%)、拡大したのは39社(同76.5%)だった。6月と7月の2カ月連続で前年同月を下回った企業51社を比較した際は、6月に比べて減少幅が縮小したのは47社(構成比92.2%)で、拡大したのは4社(同7.8%)にとどまっていた。

 8月は東京都や大阪府などで酒類を提供する飲食店などに営業時間の短縮要請がされたほか、沖縄県などでは独自の緊急事態宣言が発出された。こうしたことが、飲食店の売上に大きな影響を与えたようだ。

 一方、株式会社プレシャスパートナーズは、飲食店の経営者・店長を対象に「飲食店の年末の営業と採用に関する調査」を実施し、その結果を10月5日に発表した。調査期間は9月15日から30日、有効回答者数は931名。

 今年の年末の客足について聞くと、76.3%が「戻らないと思う」と回答し、「戻ると思う」の23.7%を大きく上回った。

 客足が戻る時期についてくと「2020年冬頃」は18.0%で2割に満たなかった。最も多い予測は「2021年春頃」の28.9%。そのほかでは「2021年夏頃」が27.5%、「2021年秋頃」が8.0%、「2021年冬頃」が17.6%で、8割を超える経営者・店長が来年以降にならないと客足が戻らないと感じていた。

 今年の忘年会シーズンに向けた取り組みを複数回答で聞くと、「1人用・少人数向けの忘年会メニューに変更する」27.3%、「例年通りの忘年会施策を実施する」24.1%、「テイクアウトに力を入れる」21.1%、「デリバリーに力を入れる」14.3%、「忘年会メニューの価格を変動する」14.0%などが多かった。その一方で、28.2%の経営者・店長は「特に何もしない」と回答した。

 飲食業界では、客足は来年にならないと戻らないと考えている経営者・店長が大半を占めているものの、忘年会シーズンに向けてさまざまな取り組みを検討しているようだ。

【関連記事】
コロナ禍でも好調だったマクドナルド、KFCが前年同月比マイナスに【6月の外食産業】
コロナ禍で拡大する「唐揚げ」市場、使い捨てにしてほしい飲食店の備品1位は「箸」
「Go To Eat」参加意向のある飲食店は38.3%、使いたい予約サイト1位は「食べログ」

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク


All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5