国内外に45施設を運営する星野リゾートは、2021年春、中国浙江省の天台山に「星野リゾート 嘉助天台(かすけてんだい)」を開業する。
この施設は、星野リゾートが中国大陸ではじめて運営する施設で、海外では、バリ島・ウブドの「星のやバリ」、台湾・台中の「星のやグーグァン」、ハワイ州・オアフ島の「星野リゾート サーフジャック ハワイ」に続き4軒目となる。

天台山地区は年間約2,000万人が訪れる観光地で、中国の「国家5A級観光地(中華人民共和国国家観光局が定める各地の観光地の等級で、5Aは最高等級)」とされている。
この地区は中国十大霊山のひとつで、仏教の天台宗発祥の地、道教ゆかりの山として知られている。標高1,200メートル前後の諸峰の谷間には、寺院が点在し、そのひとつ「国清寺」は中国天台宗発祥の地として、古くから仏教信仰を集めている。日本の天台宗開祖である伝教大師最澄は平安時代に入唐した際、天台山に入り、国清寺で天台教学を受け、後に比叡山延暦寺にて日本の天台宗を開いた。

季節の移ろいを感じられる四季折々の豊かな自然も特徴で、石梁の滝や華頂山国家森林公園、瓊台仙谷(けいだいせんごく)などの景勝地がある。標高の高い場所で育つ、高山雲霧茶や柑橘、約1,000種類の漢方薬などの名産もある。

星野リゾートは、独自の運営の仕組みを活かし、非日常的な滞在を提供するリゾートを目指す。
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