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回転ずし、コロナ禍で初の市場縮小

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2021/02/04 09:00

 外食産業でも数少ない成長市場の回転ずし市場が、新型コロナウイルスの影響により曲がり角を迎えている。帝国データバンクの調査では、2020年度の回転ずし市場(事業者売上高ベース)は前年度から約3%減少の7,200億円前後にとどまる見通しだ。これまで右肩上がりの成長を続けてきた回転ずし市場だが、20年度は一転して初の縮小に転じる可能性が高くなった。 

 日本フードサービス協会の調査では、持ち帰り米飯・回転ずし業界の12月売上は前年同月比で96.2%。 新型コロナウイルスの感染が拡大した3月以降、10か月連続で前年を下回ったものの、居酒屋業態などに比べると落ち込みは小さい。 

 それでも前年度までの集客力は維持できず、各社とも苦戦が目立った。上場回転ずしチェーン4社のうち、20年度業績が前年を上回るのはスシローとくら寿司のみ。最大手のスシローは、客単価の高いテイクアウトが順調に推移したこともあって、20年度9月期で過去最高売り上げを更新。くら寿司の同10月期連結決算は、コロナ禍で海外店の不振などが響き減収・初の最終赤字に転じたものの、国内事業の売上高は前期比0.5%増で過去最高だった 。同社は「鬼滅の刃」とのコラボが全国的に話題となり、集客が急回復。9月には既存店ベースで7カ月ぶりに売り上げが前年を超えるなど、年度後半にかけての好調さが増収に結びついた。  

 一方、かっぱ寿司や元気寿司は、ともに21年3月期で減収減益や赤字を見込む。 両社とも9月からスタートしたGo To イート以降は前年に迫る売り上げに回復したものの、12月以降に再拡大した新型コロナウイルスの影響を織り込む。

 大手各社に比べると、コロナ禍の影響をより大きく受けたのが地方の独立チェーン店だ。大手に次ぐ売り上げとなる中堅10社の業績(予想を含む)をみると、平均で1割超の売り上げ減少が見込まれ、最大で約2割の減収となる企業もみられる。

 今後の回転ずし市場は、新型コロナウイルスの感染動向に左右される展開がしばらく続くことになりそうだ。

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