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みずほ銀行、脱炭素化・低炭素化を推進する「トランジション・ローン」を川崎汽船に実行

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2021/03/17 10:00

 みずほ銀行は、川崎汽船に対して、トランジション・ローンをシンジケーション方式で実行した。ローン金額は約59億円。アレンジャーはみずほ銀行、コ・アレンジャーは三井住友信託銀行。貸付人はみずほ銀行と三井住友信託銀行、トランジション・ストラクチャリング・エージェントはみずほ銀行、三井住友信託銀行、みずほ証券。

 トランジション・ローンとは脱炭素化・低炭素化を推進する企業の移行の取り組み(トランジション)を資金使途とするローン。サステナブル・ファイナンスとしては、すでにグリーンファイナンス、ソーシャルファイナンスおよびサステナビリティ・リンク・ファイナンスなどの調達手法が存在する。

 今回のトランジション・ローンは、リース会社SPCが川崎汽船を対象に実行する、川崎汽船が初めて建造した次世代型環境対応LNG燃料自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」のオペレーティングリースの組成に活用される。造船会社は、今治造船。同船の最大積載自動車台数は約7,000台、総トン数は約73,800トン。

 ローンの対象資産である船は、環境省と国土交通省の連携事業である「代替燃料活用による船舶からのCO2排出削減対策モデル事業」の支援も得て具現化したもので、従来の船舶燃料である重油からLNG燃料にシフトすることで、温室効果ガスである二酸化炭素の排出を25~30%程度抑え、大気汚染の原因となる硫黄酸化物の排出は100%、窒素酸化物の排出は80~90%程度削減できる。

 川崎汽船では、脱炭素化に向けLNG燃料以上の低炭素燃料、船上二酸化炭素回収技術の開発も進めており、今後、より環境負荷の少ない代替燃料開発が進んだ場合、代替燃料への転換も可能だという。

 この脱炭素化に向けた移行の取り組みについて、川崎汽船は日本格付研究所(JCR)から国際資本市場協会(ICMA)の定める「クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック」およびLMAなどの定める「グリーンローン原則」に準拠する旨の第三者評価を国内ではじめて取得した。 

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