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コロナ禍の葬儀、「簡略化・省略した」78% お墓の購入価格は一般墓169万円、樹木葬71万円

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2021/03/27 12:00

 株式会社セレモニーYURIは、「コロナ禍における葬儀に関する意識・行動調査」を実施し、その結果を3月17日に発表した。調査対象は20代から50代の男女のうち、昨年4月以降に親族・友人・知人が亡くなった人、喪主もしくは葬儀の検討や決定に関わった人、または参列者414名。調査期間は2月5日から8日。

 葬儀主催者(N=209)に実施した葬儀について聞くと、78%が「葬儀の簡略化・省略を選択した」と回答した。簡略化・省略した主催者(N=162)にその内訳を複数回答で聞くと、「参列者を減らした」(67.9%)、「小規模な会場にした」(53.1%)、「葬儀の案内をとりやめた・家族葬にした」(48.8%)、「精進落としなどの会食の場をとりやめた」(42.6%)などが多かった。

 他方、簡略化・省略した主催者のうち、「できれば通常通り葬儀を行いたかった」と答えた主催者は51%(とてもそう思う29%・ややそう思う22%)に達し、コロナの影響で望んだとおりの葬儀を行えていない人も多かった。「通常通りの葬儀をする必要はない」は24%(とてもそう思う12%・ややそう思う12%)だった。

 葬儀の参列者(N=233)にコロナ禍の葬儀で体験したことを聞くと、「コロナの影響で、葬儀に参列できなかった」が49.8%、「コロナのことを考え自らの意志で参列をとりやめた」が28.8%、「参列はしたが、コロナのことが心配だった」が36.1%となった。

 コロナの影響で葬儀に参列できなかった人(N=116)にその理由を複数回答で聞くと、「家族葬になってしまった」が55.2%、「葬儀への参列を家族などから反対された」が24.1%、「葬儀自体が行われなかった」が22.4%、「葬儀後に連絡があった」が19.8%となった。コロナの影響で、希望通りの葬儀ができなかったり、参列したくでもできなかったりした人は多いようだ。

 一方、株式会社 鎌倉新書は、同社が運営する情報サイト経由でお墓を購入した490名を対象に「第12回 お墓の消費者全国実態調査(2021年)」を実施し、その結果を2月16日に発表した。調査期間は1月14日から28日。

 お墓の購入者にコロナの影響を聞くと、66.0%が「コロナ禍の購入も影響なし」と回答する一方、「建墓や納骨の時期が遅れた」が16.6%、「霊園見学の中止や延期」が9.4%など、コロナの影響を受けた購入者もいた。建墓や納骨の遅れは、霊園や石材店の一時的な人員削減や、石材の国内運送・輸入状況などの事業者側の体制が、霊園見学の延期や中止は、外出自粛や三密回避のため購入者側が辞退したことが要因として考えられるようだ。

 コロナ禍で霊園に期待したこと(N=371)を聞くと、「感染防止対策の徹底」が66.6%で最も多く、以下、「通常通りの営業」(28.0%)、「感染防止対策の周知」(24.3%)、「営業時間の周知」(15.1%)、「オンライン相談やオンライン見学の導入」(10.2%)が続いた。

 なお、選んだお墓の種類は、屋外の墓地に区画を設けて設置する墓石型の「一般墓」が26.9%、屋外型の墓地で墓域内を樹木や草木で覆ったお墓の「樹木葬」が46.5%、主に屋内にある棚式やロッカー式の「納骨堂」が19.4%、永代供養墓(合葬)・散骨・手元供養などの「その他」が7.1%だった。

 それぞれの平均購入価格は、一般墓が169万円で前回調査から7万2,000円低下、樹木葬が71万7,000円で同2万9,000円上昇、納骨堂が91万3,000円で同3万6,000円上昇した。

 コロナ禍で多くの主催者が葬儀を簡略化・省略したものの、通常通り葬儀を行いたかったと考える人も少なくなかったようだ。

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