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下落の凶兆?ヒンデンブルグオーメンが1年ぶりに点灯!

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2021/03/31 09:00

 米国の物理数学者ジム・ミーカ(Jim Miekka)により考案されたと言われているテクニカル指標の一種「ヒンデンブルグオーメン」が3月3日に約1年ぶりに点灯となりました。本稿では、どのようにして今回ヒンデンブルグオーメンが点灯するに至ったのか、そのメカニズムについて解説します。

米国株式市場の急落を予想するシグナル

 eワラント証券では、日々の取引にお役立ちいただける指標として3種類の指標を「本日のトレードインディケーター」[※1]として公開しています。そのうちの一つにヒンデンブルグオーメンという指標があります。

 以前にも本稿でご紹介したことがあるのですが、ヒンデンブルグオーメンは米国株式市場のデータを基にしたテクニカル分析の一種で、米国株式市場の急落を予想するシグナルとして知られています。2020年には1月28日に点灯しており、その後の2月下旬から3月にかけての相場急変の予兆となっていたとも考えられます。

 そのヒンデンブルグオーメンが3月3日に約1年ぶりに点灯となりました。その後いったんは消灯となったのですが、3月24日に再点灯となりました。本稿では、どのようにして今回ヒンデンブルグオーメンが点灯するに至ったのか、そのメカニズムについて解説します。

 [※1] 本日のトレードインディケーター

ヒンデンブルグオーメンとは?

 ヒンデンブルグオーメンは米国の物理数学者ジム・ミーカ(Jim Miekka)により考案されたと言われているテクニカル指標の一種で、米国株式市場のデータに基づいて点灯が判断されます。

 具体的には、同日に次の4条件を満たすと点灯となります。なお、この4条件についてはどの株式市場を用いるか、判定のしきい値にどの値を用いるかによってシグナル点灯の有無は異なりますが、eワラント証券では株式投資に対する総合的な有意性から独自に定義しています。

  • 条件1:ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上
  • 条件2:NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている
  • 条件3:短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス
  • 条件4:高値更新銘柄数が安値更新銘柄数の2倍を超えない

 図1は2019年4月以降のヒンデンブルグオーメンの点灯開始日とNYダウ平均株価の推移です。前述のように昨年の株価急落直前の1月下旬に点灯していたほか、2019年5月や同年8月の株価下落の前にもヒンデンブルグオーメンが点灯していたことがわかります。一方、直近の3月3日の点灯後は、翌4日にやや大きな下落はあったものの、その後に株価は上昇に転じています。

図1
図1

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著者プロフィール

  • 多田 幸大(タダ コウダイ)

    eワラント証券株式会社 投資情報室長

    一橋大学法学部卒業。事業会社で法人営業に従事した後、2016年にeワラント証券に入社。
    投資初心者にもわかりやすくをモットーにレポート執筆やセミナー講演を行っている。

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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