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9割の機関投資家がプライベート・アセットへの投資を拡大【シュローダー機関投資家調査2021】

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2021/11/16 18:00

 イギリスの株式運用会社シュローダーは、世界の機関投資家を対象に行った「シュローダー機関投資家調査2021」の調査結果を発表した。

 この調査は世界の機関投資家のコロナ禍における投資見通しや、プライベート・アセット投資に対する意識を把握することを目的としたもの。調査は26の国/地域の750の機関投資家を対象に、2021年2月~3月にかけて行われた。対象とする機関投資家の運用資産総額は約26.8兆ドルになる。

 同調査では、90%の投資家が今後12か月間に1つ以上のプライベート・アセットへの資産配分を増やす予定であることが明らかになった。

 調査結果の概要は以下の通り。

調査結果概要

  • 新型コロナウイルス流行の影響を受け、47%の投資家が、オルタナティブ市場やプライベート市場への分散を継続し、上場資産への資産配分を削減すると回答。また、機関投資家のうち90%が、今後一年間に1つ以上のプライベート・アセットへの資産配分を増やす予定と回答した。
  • プライベート・アセットに投資する理由は「ポートフォリオの分散化」が80%。昨年最も多くの投資家が挙げた「高いリターンの獲得(75%)」を上回った。
  • コロナ禍がプライベート・アセット投資に与える影響については、3分の1以上(37%)の投資家がコロナ禍を経て「ESG観点の重要度」が高まると回答した。
  • プライベート・アセットでのESG項目をどの程度重要視するかとの質問には54%が「すべてのステークホルダーにとって有益であるという原則」を選択した。また、50%の投資家が「投資戦略のインパクトについて定量的に報告する運用会社の能力」を重要視すると回答した。
  • 投資家がプライベート・アセット運用会社を選択する際に最も重要な要素として挙げたのは、「運用実績」と「チームの安定性」、次いで「報告の質と透明性」だった。

地域別の傾向

 地域別にみると、アジア太平洋地域の投資家は、「チームの安定性」を重要視する投資家の割合は63%と、他地域と比べて少ない割合となった。また、ラテンアメリカでは現地の要件に対応する能力を重視する投資家の割合は82%と、他地域と比べて多くなった。

プライベート・アセット投資の課題

 プライベート・アセットへの投資を検討する際の主な課題としては、「手数料の高さ(60%)」、「透明性・データの不足(58%)」、「バリュエーションの高さ(47%)」を挙げた投資家の割合が多くなった)。

今後12カ月で資産配分を増やす資産クラス

 世界全体ではプライベート・エクイティが37%と最も多い割合となった。続いて、インフラ・エクイティ(32%)、インパクト投資(29%)が続いた。アジア太平洋地域では、プライベート・エクイティ(38%)、プライベート・デット(36%)の順となる。欧州ではインフラ・エクイティ(40%)、ラテンアメリカでは、プライベート・デット(44%)を挙げた投資家の割合が最も多かった。

【調査概要】
調査対象:年金基金、保険会社、公的機関、各種財団・基金など、26兆8,000億ドルの資産を運用する750の機関投資家
調査機関:2021年2月~3月
回答者内訳:北米204、欧州(南アフリカを含む)275、アジア・パシフィック205、中南米66

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