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化粧品の国内市場、外出機会増加で回復基調 一方、化粧品使用のジェンダーレス化も進む

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2021/11/27 12:00

 株式会社富士経済が11月10日に発表した「化粧品の国内市場調査の結果」によると、2020年の化粧品の国内市場規模は前年比14.5%減の2兆7,502億円にとどまった。

 2020年は新型コロナの影響でインバウンド需要が消失。さらに、4月・5月には緊急事態宣言が発出され、百貨店や駅ビルなどの商業施設が休業を余儀なくされたほか、消費者も外出自粛でベースメイク、ポイントメイク、クレンジング、サンスクリーンなどの使用機会が減少して縮小した。

 2021年の同市場規模は、前年比3.3%増の2兆8,415億円に拡大すると見込まれている。2021年は百貨店などの商業施設の営業状況が改善されているほか、ワクチン接種が開始されたことから外出機会が増加しており、市場も拡大すると予想されている。また、2022年以降もワクチン接種が進み、コロナ禍での生活様式への順応が進むことで市場は回復に向かうと同社では見ている。

 一方、ナリス化粧品は、全国の20歳から49歳の男女2,178名(男性1,072名・女性1,106名)を対象に「スキンケア化粧品の使用に関する調査」を実施し、その結果を11月10日に発表した。調査期間は1次調査が9月17日から24日、2次調査が10月1日から8日。

 スキンケアに興味がある人の割合は、女性が68.1%(とても興味がある 30.8%・まあまあ興味がある 37.3%)、男性が41.2%(同15.2%・26.0%)を占め、年齢別で見ても、男女間でそれぞれ10ポイント程度の差が見られた。

 スキンケアをしている1,195名に使用しているアイテムを聞くと、女性は「化粧水」(86.6%)、「洗顔料」(86.3%)、「日焼け止め」(59.9%)の順で、男性は「洗顔料」(79.0%)、「化粧水」(58.8%)、「乳液」(37.6%)の順で多かった。

 性別・年齢別で見ると、女性では日焼け止めやクリーム、オールインワンジェルといったアイテムは年齢を重ねるほど使用者が増える傾向が見られた。男性では若年層の方が全体的にスキンケア品を使っている率や、使っているアイテムが多くなる傾向が見られた。また、「石けん」は唯一、男性の方が女性よりも使用率が高いアイテムだった。

 スキンケアをしている965名のうち、同居している誰かとスキンケア品を共用している人の割合は、女性が34%で男性が46.1%だった。男性が共用している相手を複数回答で聞くと、「配偶者や恋人」が28.8%で最も多く、以下、「兄弟」が13.5%、「母親」と「父親」が10.4%、「息子」が9.2%、「姉妹」が7.8%、「娘」が6.1%で続いた。

 男性もスキンケア化粧品を使う習慣が広がっており、国内の化粧品市場で重要なユーザーになりつつあるようだ。

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