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10月の訪日外国人、コロナ前比で99.1%減 主要な空港ビルは会社45社中24社が経常赤字に

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2021/12/04 11:00

 日本政府観光局が11月17日に発表した「訪日外客数 2021年10月推計値」によると、10月に日本を訪れた外国人の数は2万2,100人で、コロナ前の2019年10月の249万6,568人と比較すると99.1%減少した。2020年10月は2万7,386人だった。また、1月から10月までの累計では21万3,100人で、2019年10月の2,691万4,388人から99.2%減少した。

 10月に日本を出国した日本人の数は5万800人で、2019年10月の166万3,474人から96.9%減少した。2020年10月は3万1,049人だった。また、1月から10月までの累計では41万1,500人で、2019年10月の1,672万6,017人から97.5%減少した。新型コロナ感染拡大防止策の一環として、一部の例外を除いて国境をまたぐ往来が停止されており、日本に入出国する需要はほぼ消滅した状態になっている。

 11月8日以降は一定の条件のもと、商用・就労目的の短期間の滞在者及び就労・留学生・技能実習生などの長期滞在者について、外国人の新規入国を認めることとされた。観光目的の入国についても、国内の感染状況を踏まえ、年内をめどに団体観光の入国再開に向けて検討を進めていくとされていた。しかし、新たな変異株の水際対策で入国制限が行われており、コロナ前の水準に戻るのはまだ先になりそうだ。

 一方、東京商工リサーチは、同社のデータベースから、主要な空港ターミナルビル運営会社46社の2021年3月期決算を抽出・分析し、その結果を11月19日に発表した。

 空港ビル会社46社の2021年3月期決算は、売上高の合計が前期比62.6%減の864億1,637万円で、46社のうち45社が減収に追い込まれた。全国で唯一増収となったのは壱岐空港ターミナルビル(前期比1.0%増)で、増収の要因は台風被害による保険金収入だった。

 空港ビル会社46社のうち、経常損益が判明した45社の合計額は、201億1,973万円の赤字で、前期の96億1,436万円の黒字から急激に悪化した。45社中、経常黒字を確保したのは21社で、24社が経常赤字だった。また、経常利益額の上位10社中9社が減益で、増益は10位の庄内空港ビル(前期比64.9%増)のみとなった。

 新型コロナ感染症は、国内では沈静化しているものの、海外では地域によって感染再拡大が懸念されている。航空需要がコロナ前に戻る時期は流動的で、空港経営会社の業績回復にはまだ時間がかかりそうだ。

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