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【エンタメ潮流コラム】
2007年の市場回顧、そして日本のゲーム業界の将来

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 そうした安定的基盤が維持されている中で、DSとWiiの普及が上乗せされ市場全体の拡大につながっている。例えば、Xbox360向け「Halo3」のような従来型のソフトが販売本数を確保し、Wii向け「Wii Play(はじめてのWii)」も好調に推移しているのである。

Xbox360

 一方で、日本ではDSがPS2を上回る累計販売台数になり、Wiiの販売も好調に推移している。ただし、これらのハードの購入者は従来のゲームユーザーとは異なっており、ライトユーザーの保有割合が多いことから、ハードとしてはPS2並みに普及したとしても、従来型のソフトでは、PS2向けと同水準の販売本数は確保しづらくなっている。

 こうした状況は日本のゲーム市場において任天堂の「ゲーム人口拡大戦略」の結果、「質的変化」が生じていることが影響しているといえよう。日本のこうした状況は、PS2向けタイトルで販売本数を確保してきた、サードパーティにとっては、厳しい状況だったといえるだろう。

「ファミリープロジェクト」とは?

 こうした変化にサードパーティが対応するためには、DS、Wii向けにライトユーザーをターゲットとしたタイトルを開発し、マーケティング戦略も従来とは変える必要があるだろう。こうした点において、ファミリープロジェクトの商品CMのイメージキャラクターにタッキー&翼を採用した、バンダイナムコゲームスの戦略が注目される。

「ファミリープロジェクト」は、「ファミリースキー」、「ファミリージョッキー」、「プロ野球ファミリースタジアム」、「ファミリートレーナー」の4作品で、08年1月から08年春にかけて順次発売予定。これらは、かつてファミコンやスーパーファミコンで発売された作品がベースになっている。CM第1弾はWii向け「ファミリースキー」だが、幅広いファン層を持つタッキー&翼をイメージキャラクターに採用した点でライトユーザーへの訴求力は高い可能性があろう。

 一方で、ヘビーユーザー向けタイトルの販売本数を確保するために、PS3のさらなる値下げやソフトラインアップの充実といった、他力本願のキッカケを待つだけではなく、これらのタイトルをPSP向けに発売する可能性もあろう。

 PSPの累計販売台数は760万台程度ではあるが、ミリオンタイトルも登場している。さらに、これらのタイトルをPS2向けにも発売し続ける可能性もあろう。

 例えば、バンダイナムコゲームスは、最初はPS3向けで発売されたが、その後、Xbox360向けにも発売した「ガンダム無双」をPS2向けに「ガンダム無双 Special」として、2008年2月28日に発売予定と発表した。仮に、このタイトルでPS2向けでも十分な販売本数が確保できれば、他社においてもPS2向けにタイトルを増やすことが考えられ、PS2の商品寿命がヘビーユーザー層では長期化する可能性があろう。


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