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マネー診断Vol.6
「1億円貯めて、50歳までにリタイアしたいのですが…」

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2008/02/19 10:00

 個人投資家は時間を味方につけることができますから、長期的視野にたち、関係性の低い商品(相関係数の低いもの同士)を組み合わせたポートフォリオを組むことで、実は5%の利回りもそれほど大変な数字ではなくなります。

 例えば日本株だけに投資する過去のデータを用いたシミュレーションを見てみましょう。

 リターンは毎年大きくぶれているのがわかりますね。金融商品のリスクとはまさにこのブレ幅ですからブレが大きければ複利効果も得られなくなり、長期的にみて必要な利回りを達成はできなくなってしまいます。

 これを、単純に資産を4等分して日本の株・債券、外国(例では米国)の株・債券に投資した例を見てみましょう。マイナスにぶれている分がぐっと少なくなっているのがわかりますよね。

分散投資

 上記2つは保有期間1年毎のシミュレーションですが、4商品を毎年購入しては10年保有した場合どうなるかシミュレートしたのがこちらです。

分散投資

 マイナスにぶれている年が1つもなく、平均しても5%前後の利回りを達成しています。何も難しいことはせず、ただ機械的に4つの金融商品に等分に投資しただけで、5%の利回りです。しかもこのシミュレーション期間は日本ではバブルが崩壊、ゼロ金利が続くといった時期であるにもかかわらずです。

 もちろんこれらは過去のデータですから将来を約束するものではありませんが、分散投資が効果的であることはおわかりいただけたと思います。

 ちなみに例に登場した4商品(日本、外国の株・債券)は代表的な「資産クラス」で、分散投資をする際には必ず組み合わせていただきたいものです。このほかにすぐに動かせるような流動性資産、金やコモディティといったオルタナティブ投資を組み合わせるとより効果が高くなりますので、ぜひポートフォリオの一部(一部であることも大切です)に取り入れてくださいね。

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著者プロフィール

  • 廣澤知子(ヒロサワ トモコ)

    マネックス証券株式会社 シニア・フィナンシャル・アドバイザー
    慶應義塾大学経済学部卒。大学卒業後、シティバンク、N.A.東京支店に入行。国際金融本部にてエマージング・マーケット、金融法人向けの外国為替のセールスなどに従事。退社後CFP®資格を取得。独立系FP会社でFPとしてセミナー講師などの活動後、2005年マネックス・ユニバーシティの設立に参画。2008年マネックス証券株式会社に転籍。セミナー講師や執筆活動のほかメディアにも多数登場。
    ファイナンシャル・プランナ-(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、(社)日本証券アナリスト協会検定会員。
    近著『金利をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)は韓国でも翻訳出版。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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