株取引で儲かるタイプのストラテジーを
株式投資の世界では、しばしばカタカナ言葉が用いられます。例えば、買いのことを「ロング」、売りのことを「ショート」、建て玉のことを「ポジション」などと呼んだりします。
また、戦略を立てることを、ストラテジーを立てるなどといったりします。信用取引でも使われるこれらの用語の中で、最も重要な言葉は何だと思いますか? それは、ストラテジーです。このストラテジーが株取引で儲かるタイプなのか、また、損するタイプなのかの鍵を握っていると言っても過言ではありません。
なぜなら、ストラテジーが間違っていると、利益を上げられないばかりか、大損してしまうことも考えられるからです。
では、現在の東京マーケットを見て、あなたならどのようなストラテジーをたてますか? まずは、現状分析からです。東京マーケットは、米国のサブプライムローン問題が世界経済に与える影響を読み切れていない状態が続いているといえます。
その証拠にNYダウが上昇するときは、上昇の動きについていけず、米国市場が下落するときには、さらに大きく下げるといった状態が続いているからです。
この局面をどのようなストラテジーで乗り切るか
また、現在9月中間期の決算発表が続いていますが、決算発表の結果、上方修正しても株価が下落する企業が散見される状態となっています。いわゆる材料出尽くしです。
さらに、これまでほとんどマーケットから無視されてきた政治問題では、衆院と参院のねじれ状態により、いつ衆院解散、総選挙になるか分からないといった政治の不安定状態も続いていると言えるでしょう。
こうなると、ますます短期的には東京マーケットの株は買いづらい状態になってきていると思えてくるのは、私だけでしょうか。
先ほども質問しましたが、あなたなら、この局面をどのようなストラテジーで乗り切っていこうと考えますか? この局面でしっかりとしたストラテジーを立てられた投資家だけが次のステージへ進むことができるとしたら、あなたは何を重視してストラテジーを立てるでしょうか?
この局面を乗り切るために第一に重要なこと、それはショート・ストラテジーです。上昇が続かない相場で買いを何度繰り返しても、利幅が薄いばかりか、いつかやられてしまうことになりかねません。また、そうなるとロングのスイングトレードもやりにくい状況といえるでしょう。
したがって、ショート・ストラテジーを磨かなければならないのです。本当は、信用のショートは怖いなどと、いつまでも言っていられない状況なのです。
それでは、上記の三局面を乗り切るためのショート・ストラテジーを簡単にお話していきましょう。