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はみ出し銀行マンの投資相談室「損切りしたくないのですが…」

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2007/10/01 11:30

はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMoneyZine読者の質問に答えます。投資相談 Vol. 1は「 損切りはするべきか?」という質問です。

今月の読者からの投資相談 Vol.1

こんにちは、横田さま。株式投資は損切りが重要だと言われますが、私はそうは思いません。なぜなら売らなければ損は出ないし、基本的には企業は成長していくものなので、株もいつか上昇すると思うからです。私の考えは間違っているでしょうか。
(29才男性・IT企業勤務)

 

はみ出し銀行マン・横田の答え

 まず、その人の金融資産がいくらあるかで、損切りに対する考え方も変わってくるだろうよ。その人が、はたしていくらの損失まで耐えられるか、と言ってもいい。いま仮に、100万円の損失が出たとしよう。このとき、30億円運用している奴と、300万円運用している奴とじゃ、受けるダメージがまるっきり違ってくる。

 30億円に対しての100万円なんか、まるで屁みたいなもんだ。「あっそ。ごきげんよう」ってな感じ。

 一方、300万円のうちの100万円を失ったとなると、人間、顔を引きつる。人によっちゃあ精神性の下痢をもよおす。予定としていたクルマの買い換えもおじゃんとなり、生活基盤そのものに支障をきたしかねない。

 だいたい、どんな場合においても、金持ちは有利にできているわけでさあ。相場が下がった時の耐性というのかな。さらに金持ちは、下がった状態で、買いを入れる余力がある。貧乏人が、超割安バーゲンセールをただ指をくわえて見てなきゃいけないのに対し、金持ちは「こんなに安く買えちゃって悪いね♪」と逆に喜んでたりする。

下がった原因は何なのか?

 絶対額じゃなく、率で損切りするやり方もある。例えば、買値から15パーセント下がったら、自動的に売ってしまう、というような自分なりの取り決め、マイルールだ。

 ここで気をつけなきゃいけないのが、毎回自動的に損切りしていると、そのうち、下がった「理由」「原因」を考えなくなることだろう。

 下がったからには下がったなりの、理由や原因があるはずだ。それによっては、今後またすぐに戻すかもしれない。下げた以上に、もっと大きく上げるかもしれない。

 だったらここは慌てて売らず、待ち堪えていたほうが、よっぽど合理的な行動と言える。つまり下げの理由や原因が、非情に重大深刻で、今後戻す理由や原因が見当たらない、となれば売っちゃえばいい。

 反対に、下げの理由や原因が軽微なもので、今後戻す理由や原因がしっかりあるような場合は、損切りなんかするのはバカだ、ということになる。

しゃくし定規なロスカットはナンセンス!?

 そもそも考えてみてほしい。人間、相場の流れ(変動)の中で、毎回、最安値で拾うことなんか可能なのか? 絶対にできっこない。もし「できる!」という奴がいたら、そいつは江原啓之並みのインチキ野郎だ。

 要は、はじめから「買った時よりもっと下がる」を前提に、投資行動せにゃならんわけだ。そして、ここからが重要なんだが、いったい自分はその銘柄で、何割の儲けを目標としているか、何割の上昇を見込んでいるか、だ。


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本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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