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第8回 信用残高が株価に与える影響とは 
トレード効率を倍増させる信用取引講座 

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2008/02/14 10:00

 信用取引において、「売り残」の増加や「買い残」の増加は、実際の株価動向にどのような影響を与えるのでしょうか? この株価への影響を、今回は信用取引の種類である「制度信用取引」と「一般信用取引」の違いに注意しながら、説明していきたいと思います。

株価動向の兆しを見つける

 前回、信用取引における残高の見方についてお話をしました。信用取引の残高には「売り残」と「買い残」があり、それぞれの残高は、将来、返済のための売買(これを反対売買と言ったりします)が行われるということでしたね。そして反対売買の場合は、「売り残」の場合、「買い戻し」となり、「買い残」の場合、「売り返済」になるというものでした。

 また、このことから、「売り残」がどんどん増加してきた場合には、「将来の買い」要因が増えていると考えられ、また「買い残」が増加しているときには、「将来の売り」要因が増えていることになるとお話ししました。

 これらのことから、将来の株価動向を予測した場合、株価が下げ止まって「売り残」が増加してくる状況は、後に買い戻しによる買いエネルギーの増加につながるかも知れないと考えられるため、株価上昇の兆しととらえることができます。逆に株価の上昇が止まって「買い残」が増加してくる状況は、返済のための売りが増えてくると考えられるため、株価下落の兆しと予測できるのです。

ポイントは信用取引の種類

 さて、ここからが今回の本題です。それでは「売り残」の増加や「買い残」の増加は、実際の株価動向にどのような影響を与えるのでしょうか?

 そこで、ポイントになってくるのが、信用取引の種類です。一般的にネット証券などで行える信用取引の種類は2種類です。1つは制度信用取引、もう1つは一般信用取引です。信用取引には、期限があるとこれまでお話ししていましたが、制度信用取引と一般信用取引は、期限が異なります。

 制度信用取引の返済までの期限は6ヶ月ですが、一般信用取引は、投資家と期限をあらかじめ決めて行う取引となっています。したがって、制度信用取引は、どの証券会社で取引を行っても6ヶ月という返済までの期限は変わりませんが、一般信用取引は、取引を行う証券会社によって異なる仕組みになっているのです。

信用取引の種類と期限
信用取引の種類 制度信用取引 一般信用取引
期限 6ヶ月 証券会社との間で取り決め(3年程度のものから無期限までさまざま)


 ではここで、この期限と信用取引の残高が株価に与える影響をどのように結びつけて考えればよいのでしょうか?


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著者プロフィール

  • 福永 博之(フクナガ ヒロユキ)

    株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)を経て、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)に入社。マーケティングマネジャー、投資情報室長、同社経済研究所チーフストラテジストを歴任。
    テレビ東京、CS日テレ、日経CNBCなどの株式関連のテレビ番組でコメンテーターとして出演するほか、ラジオNIKKEIの「和島秀樹のウィークエンド株!」ではレギュラーパーソナリティを務めて6年目になる。日経新聞やロイターニュースなどにマーケットコメントを発信し、個人投資家向けには「週刊エコノミスト投資の達人」や「ネットマネー」など、多数のマネー雑誌で投資戦略やテクニカル分析をプロの視点から解説。証券会社や証券取引所、銀行、高校などが主催する数多くのセミナーで講師を務め、人気を博している。
    現在、投資教育サイト「アイトラスト」の総監修とセミナー講師を務めるほか、早稲田大学オープンカレッジで非常勤講師も務める。
    著書に、『実力をつける信用取引』(パンローリング)、『デイトレ&スイング 短期トレード 完全攻略ノート』、『365日株式投資ノート』(以上、インデックス・コミュニケーションズ)、 『テクニカルチャート大百科』シリーズDVD(パンローリング)など、多数。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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