MONEYzine(マネージン)

テーマ別に探す

【情報収集術】第7回
人気書籍「業界地図」を使って株式投資

  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2008/02/26 10:00

 合併や買収によって、業界内での力関係が大きく変わろうとしているとき、株価にも大きな変化が現れます。今回は、『業界地図』の読み解き方を通して、情報を収集するノウハウをご紹介しましょう。

シュウカツにも役立つあの本で

 春になると、出版社各社から次々に、「業界地図」が出版されます。皆さんご存知でしょうが、これはさまざまな業界について、業界内各社の規模の比較や企業間の業務提携などの関係性をわかりやすくまとめたもの。業界の再編なども一目瞭然です。投資家の皆さんの中にも愛用者は多いのではないでしょうか?

 私、藤本もこの業界地図を愛用しています。そして、業界地図を眺めてはいろいろと発見をし、役立てています。

 例えば「ゼロイチ(01)銘柄」と呼ばれる、銘柄コード末尾が01の銘柄は、その業界全体に影響する材料があった場合、真っ先に動くと言われています。

業界の大手から下位に向かって少しずつ遅れて株価は動いていきますから、下流がどの銘柄なのかがわかれば先回りして動くことも可能です。

 とはいえ、コード番号は企業規模が大きいものから順に並んでいる訳ではありません。しかし、この業界地図を見ていれば、次に動く銘柄もたやすく予想できるというわけ。使わない手はありません。

業界地図から、将来の勢力図を

 さらに、この業界地図は便利なだけでなくとても楽しい面もあるのです。私が考える楽しさとは、
「こことここがひっつくと、業界1位になりそうやな」
「あの会社がこの会社に買われることになったら、株価が跳ね上がりそう」
などと、業界の勢力図が合併によって塗り変わるであろう様をイメージできるところにあります。

 というのも、いつ起こるかわからない不祥事や、まだ開発予定すら存在しない将来のヒット商品を予測するのは不可能ですが、合併や買収は実在する会社があってこその出来事。しかも、業界内で起こる確率が高いだけに、業界地図を見ればある程度までは予測できるからです。

 可能性が大きいケース、十分あり得るケースもあれば、意外な組み合わせだけどそうなるとおもしろそうだというケースまで、自由にイメージを働かせてみましょう。その組み合わせが業界にどんなインパクトを与えるのかシミュレーションしてみると、株価への影響もイメージできるようになってきます。

 M&Aや買収などの企業再編の可能性が高い業種もあります。業界全体が成長途上にある業界では、業界全体の成長に応じて、個別企業の業績も成長するので、あまり業界再編は起こらないですが、業界全体が成熟していて、あまり先行きの成長が望めないときは、可能性は高まります。例えば、少子化の影響による学習塾業界などです。

 また、業界地図を眺めるときには、ぜひ、「数字」も一緒に読んでいきましょう。数字が示す現実を読んでいけば、予測の精度はますます高まるのです。

 では、業界地図を見る上で、見逃せない「数字」の読み方についてお教えします。


  • ブックマーク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

All contents copyright © 2007-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5