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相場で長生きするためにロスカットを身につけよう!

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2008/03/20 10:00

「ロスカットは大切」、どこにでも書いてある、耳が腐るほど聞いたフレーズですが、まさにその通りです。適時ロスカットをする(小さい傷を負う)ことで、致命傷(市場からの退場、破産)を避けることができます。息の長い投資生活を続けるために、適時ロスカットの重要性について、書いてみます。

『剣客商売』に相場を学ぶ

 『剣客商売』(リイド社 池波正太郎原作、さいとうたかを漫画)に、こんな話があったと記憶しています。

 剣術道場に入門希望者がやってきて、「10日間で強くしてほしい」と願い出ました。すると老齢の剣術の達人はこう返します。「剣術とは、一朝一夕には身につかないもの。10年で自分の強さに自身を持てるようになり、20年で相手の強さが分かってくる。30年で今度は自分がいかに弱いか分かり、40年目になると剣術とは何か、分からなくなってくる」。

 この話、相場にも当てはまりそうです。

 相場観とは短期間で身につくものではありません。最初は、(己は強いと)相場が分かったような気になります。次に、相手(売り方・買い方)の強さ(強弱関係)が分かってきます。今度は、(知識・スキル・資金力・情報力で)上には上がいることが分かってきます。そして最後は、相場とは判らないものだと分かるようになります。

 このように、相場で力を身につけるには、時間と経験が必要です。

 『剣客商売』のこの話には続きがあります。結局、その入門希望者は剣術道場に入門し10日間で強くなったのです。

 どのような修行をしたのか? 彼は道場に裸で立たされ、剣術家に刀で皮膚の皮1枚を切られることを繰り返します。目をつぶらず、逃げ出さず、恐怖に耐え、ただその場に立ち、(皮膚を)切られる恐怖を体にひたすら刻みつけていくのです。

 10日後に彼は強くなりました。いえ、正確には強くなったのではありません。10日間で強くなれるはずがありません。彼がした修行は、ただ小さな傷を負うことだけなのですから。

 しかし彼は、小さな傷を繰り返し負うことで、恐怖を克服し、「胆」が備わりました。

相場で生き残るために大切なこと 「胆」きも(ったま)。

 相場の急騰・急落では、誰もが少なからず動揺します。「急騰し冷静さを欠き狼狽で買った」「急落で冷静さを欠き狼狽で売った」誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。

 胆が据わっていなければ、狼狽を繰り返します。狼狽を繰り返していれば、遅かれ早かれ市場(相場)から退場させられます。

 では、相場での「胆」はどうしたら身につくのでしょうか?


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著者プロフィール

  • Heyward(ヘイワード)

    本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
    「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
    楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
    日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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