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第9回 信用取引のリスクを正しく把握しよう

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2008/03/10 10:30

 株式投資の信用取引で失敗するケースは、無頓着さや積極策が裏目に出るケースです。取引を始めたら、毎日株価のチェックは欠かさないことと、同時に、保証金はなるべく現金にしましょう。

信用取引の思いがけないリスク

 信用取引は、現物取引にはない「空売り」や「レバレッジ」といった大きなメリットをもたらしてくれますが、一方でリスクがあるのも事実です。今回は、そのリスクについてお話ししたいと思います。

 信用取引のリスクとは何でしょうか。通常の株取引で考えられるリスクは、「価格変動リスク」、「流動性(換金)リスク」、「倒産リスク」などです。「価格変動リスク」は、毎日値動きのある株を取引する上で常に付きまとう問題ですから、このリスクを避けて通ることはできません。

 しかし、前回の第8回第7回にお話しした信用取引の残高を分析することなどで、価格がどちらに動こうとしているのかを予測し、短期的なトレンドの発生をうまくつかむことができるようになると考えられます。そうなれば、価格変動を逆にうまく活用して利益に結びつけることができそうです。

常について回る「流動性リスク」

 続いて、信用取引のリスクとして挙げられるのが「流動性リスク」です。これも株取引には常について回るリスクです。この「流動性リスク」とは、売買高が少ない株を取引するときに高くなると考えられます。

 なぜなら、売買高が少ない株をたくさん保有する状況になり、その後いざ売却しようとした時、買い注文が少なく自分の売り注文で株価が大きく下落させてしまうということがありうるためです。

 例えば、上記の板情報をご覧ください。
 この株(左側)は一株単元の銘柄です。この時、中央にある価格を見てみると、一番高い買い注文は68300円となっています。また、買い注文数量は1株です。この状態の時に10株まとめて売る必要が出てきたら、いったいどうなるのでしょうか?


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著者プロフィール

  • 福永 博之(フクナガ ヒロユキ)

    株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)を経て、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)に入社。マーケティングマネジャー、投資情報室長、同社経済研究所チーフストラテジストを歴任。
    テレビ東京、CS日テレ、日経CNBCなどの株式関連のテレビ番組でコメンテーターとして出演するほか、ラジオNIKKEIの「和島秀樹のウィークエンド株!」ではレギュラーパーソナリティを務めて6年目になる。日経新聞やロイターニュースなどにマーケットコメントを発信し、個人投資家向けには「週刊エコノミスト投資の達人」や「ネットマネー」など、多数のマネー雑誌で投資戦略やテクニカル分析をプロの視点から解説。証券会社や証券取引所、銀行、高校などが主催する数多くのセミナーで講師を務め、人気を博している。
    現在、投資教育サイト「アイトラスト」の総監修とセミナー講師を務めるほか、早稲田大学オープンカレッジで非常勤講師も務める。
    著書に、『実力をつける信用取引』(パンローリング)、『デイトレ&スイング 短期トレード 完全攻略ノート』、『365日株式投資ノート』(以上、インデックス・コミュニケーションズ)、 『テクニカルチャート大百科』シリーズDVD(パンローリング)など、多数。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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