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日本は「中国食中毒」にかかりつつあるのか?

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2008/03/12 09:15

 現在、世界中に中国製品が溢れています。グローバル化の進展は、世界の分業体制の確立でした。その中で、中国は世界の工場として、世界中に衣類、食料、電気製品などありとあらゆるものを供給しています。その工場に隣接している日本は、中国中毒にかかっています。

高まる中国依存度

 先日起きた中国産冷凍餃子による農薬中毒事件は、世の中に中国依存度の高さを知らしめる良いきっかけになりました。今や日本の最大の貿易相手国は中国で、輸入では1位、輸出では米国に次いで2位の相手国です。品目で見ると、金額順に電気機械、一般機械に続き、衣類、編物、家具、食品と続きます。

 機械類は1つの金額が大きいため、数量では衣類や食品などいわゆる生活必需品が多数を占めます。これら生活必需品の生産は、90年代以降、低コストを追い求める過程で中国産シフトが起きました。今や身の回りの安い生活必需品はすべて中国産だと思ってもよいでしょう。

基幹産業も中国依存

 高い依存度は生活必需品だけだと思われるかも知れませんが、実は違います。ここ数年の日本の「外需依存型」高成長には、中国が大きく貢献しています。世界3位の規模を誇る経済が年率10%以上で成長して来ました。電気機器、工作機械、自動車など、日本の得意とする輸出品の米国と並ぶ大お得意様が中国でした。

 また、今や日本を代表する基幹産業である半導体や自動車ですが、原材料であるタングステンやモリブデンなどのレアメタルを大きく中国に依存しています。半導体や液晶テレビを初め、太陽電池やリチウムイオン電池など、半導体に関係するものにはほとんどレアメタルが使用されています。環境問題対策の代名詞であるハイブリッド車ですが、その駆動モーターの基幹部品にレアメタルが欠かせない材料となっています。

 原材料も中国依存であれば、販売先も中国依存というのが現在の日本の基幹産業の現状です。

成長とインフレを繰り返す中国

 高成長を続けて来た中国ですが、この高成長はいつまで続くのでしょうか?


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著者プロフィール

  • 課長 今調査役(カチョウ イマチョウサヤク)

    大学院で物理学を志すも途中、島耕作にあこがれ金融業界へ。本職は債券市場と計量分析のアナリスト(自称調査役)であるが、お金の流れを追う過程でマクロ経済、株式、商品、アセットアロケーションなどを学び、株の銘柄選択以外すべてに通じるマルチアセットアナリストとして、多方面で活躍(予定)。日本人として日本人の資産をいかに有効利用するかを生涯の目標とする。
    好きな言葉 「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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