IPO人気復活!?
こんにちは、フィスコの岡村です。
第1回から前回の第4回まで、IPOのイロハから、応用編となるIPOの初値買い戦略までを一挙に公開しました。そして第5回となる今回より、最新のIPO事情を紹介していきます。直近のIPO動向、さらに今後予定されているIPOの投資戦略まで網羅しておりますので、ぜひ投資の参考にしてください。
では、まずは直近のIPO動向から振り返っていきましょう。
以下、10月から11月9日までに上場した全銘柄の成績を見てみます。
銘柄名 | コード | 市場 | 公募価格 | 初値 | パフォーマンス(%) |
---|---|---|---|---|---|
野村マイクロ | 6254 | JQ | 1800 | 2950 | 63.9 |
テクノアルファ | 3089 | HC G | 120000 | 240000 | 100.0 |
ソニーFH | 8729 | 東1 | 400000 | 420000 | 5.0 |
アールエイジ | 3248 | 東M | 70000 | 286000 | 308.6 |
ナチュラム | 3090 | HC G | 220000 | 350000 | 59.1 |
ADワークス | 3250 | JQ | 70000 | 189000 | 170.0 |
nms | 2162 | JQ | 150000 | 171000 | 14.0 |
山王 | 3441 | JQ | 18000 | 17000 | -5.6 |
マネースクウェア | 8728 | HC S | 165000 | 251000 | 52.1 |
アルトナー | 2163 | JQ | 2000 | 4000 | 100.0 |
PMO | 3251 | 東M | 27000 | 77500 | 187.0 |
地域新聞社 | 2164 | HC G | 115000 | 140000 | 21.7 |
ブロンコビリー | 3091 | JQ | 2450 | 2170 | -11.4 |
日本商業開発 | 3252 | 名C | 200000 | 187000 | -6.5 |
メガロス | 2165 | JQ | 1600 | 1510 | -5.6 |
この時期ナンバーワンの好成績を残したのは、東証マザーズに上場したアールエイジ(3248)でした。アールエイジは、一棟売りマンションの開発などを手掛けています。公募価格に対して、初値で4倍以上に高騰。
この銘柄は、
1.軽量感(公開規模1.8億円)
2.割安感(予想PER3.9倍)
3.パーツ(マザーズ、1株単位)
の三拍子を揃えていたことが、人気化したポイントといえます。
9月は全敗(4社中4社の初値が公募価格割れ=勝率0%)だったIPOも、10月は一気に勝率アップ(12社中10社の初値が公募価格以上=勝率83%!)。新興市場が急騰し始めたこともあって、投資家の心理は極端なほど好転しました。