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【情報収集術】第8回
銘柄選びは現場主義 IRイベントを120%活用

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2008/03/24 10:00

 証券会社や日本経済新聞社、それに証券取引所などが主催する、会社紹介のIRイベントは、株式投資についての情報の宝庫です。ネット万能といわれる現代だからこそ、「生の情報」に触れられる絶好の機会として、有効に活用したいものです。

行けばトクするIRフェア

 日経新聞を見ていると、同社や証券会社が主催するIRイベントの広告を見かけることがあります。これは、参加会社が自社の株をもっと投資家に買ってもらおうとアピールする場。会場では、株式評論家や、アナリストの講演会が行われたり、企業トップが登場してコメントを発表したり、各企業のブースでパンフレットや自社商品を配布したりと、さまざまな催しが行われています。

日経が主催するIRフェア (写真はイメージ)
服を買いに若者が集まる裏原
「日経IRフェア2008春」の告知ホームページより転載

 このIRイベント、参加会社の顔ぶれを見ればいろいろなことがわかります。
 まず第一に、コストをかけて参加しているからには、参加会社は、経営状態に非常に余裕があるということ。

 また、第二にはトップがわざわざ出てくるには、投資家にとってよい話がしたいという思惑があるわけですから、そうした面からも今後の自社の業績に自信があるということがうかがえます。

 さらに第三として、参加企業は自社の株価を上げたくて参加しているわけですから、「自社の株価は正当に評価されていない」と感じています。これは、現在の価格は割安だと思っており、しかも会社のことを知ってもらえば株価が上がるという自信があるわけです。

 つまり、参加企業は、選別されたよい会社であるといえます。
 しかし、参加企業は広告を見ればある程度はわかるもの。わざわざ会場まで足を運ばなくても、銘柄選びはできそうです。

 では、なぜ、会場まで行く必要があるのでしょうか?

参加者だけが得られるメリットは?

 会場へわざわざ出かけた、参加者だけが得られるメリットとは?
 それは、「会社の顔がわかる」ということです。

 特に、機械部品などの製造を行う会社は、対企業向けの商品ばかりなので、一般消費者は社名を聞いても、何を作っている会社だかわからないことも多いはずです。そこで、こうした企業は、会場で一般消費者との接点をさかんにアピールします。例えば日本電産【6594】は、あるIRイベントで、スチームオーブンレンジやパソコンをブースに持ち込み、どの部分で自社商品が使われているのかを説明していました。

 また、ブース展示では、IR担当者と気軽に直接話ができるのも魅力です。会社の経営方針について聞けば、わかりやすく答えてくれるはず。それが彼らの仕事なのですから。また、実際に社員の顔を見て話をし、対応をチェックすることで、会社の雰囲気も伝わってくるはずです。場合によっては、自社製品をくれることもあります。

 さらに、講演会などで会社のトップが登場するときは、滅多に見ることができない上場企業のトップに、直接質問をぶつける好機です。新規事業のこと、業界の現在についてなど、自分の気になることを積極的に聞いてみましょう。たとえ自分が質問できなかったとしても、質疑への応答のし方には、テレビ番組では編集されてしまって見ることができない、社長のナマの顔が表れるはずです。

 次のページでは、数あるIRイベント参加企業から、銘柄を絞り込むコツをご紹介します。


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著者プロフィール

  • 藤本 誠之(フジモト ノブユキ)

    「相場の福の神」とも呼ばれている人気マーケットアナリスト。関西大学工学部卒。日興證券(現日興コーディアル証券入社)、個人営業を経て、機関投資家向けのバスケットトレーディング業務に従事。日興ビーンズ証券設立時より、設立メンバーとして転籍。2008年7月、マネックス証券から、カブドットコム証券に移籍。2010年12月、トレイダーズ証券に移籍。2011年3月末同社退職 現在は、独立してマーケットアナリストと活躍。多くの投資勉強会においても講師としても出演。日本証券アナリスト協会検定会員。ITストラテジスト。著書に『ニュースを“半歩”先読みして、儲かる株を見つける方法 』(アスペクト)など。個人アカウント@soubafukunokamiでつぶやき始めました

     

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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